ワラガンバ・ダム湖周辺でも炎上中
NSW州郡部消防局(RFS)は、シドニー都市圏の北で燃えているブッシュファイアが複数合併し、火炎前線が60kmにもなるメガ火災になったと発表している。
ABC放送(電子版)が伝えた。
また、気象庁(BoM)は、「大きすぎて消火活動が不可能なブッシュファイアもある。また、煙が厚すぎるため、透かした空がオレンジ色に見えるし、レーダーでは雨のように映っている」と発表している。
NSW RFSのロブ・ロジャーズ副長官は、「シドニーの北の地域では8箇所以上のブッシュファイアが合併し、メガ火災になっている。シドニー都市圏北のホークスベリーのコロからシングルトン付近まで一つに連なり、途切れなく燃えている」と語っている。
12月6日午後7時現在、緊急警報レベルのブッシュファイアが燃えているのは、ゴスパーズ・マウンテン、バンガラ・クリーク、グリーン・ワトル・クリーク、ケリー・リッジ、キャレイ・イースト、ライツ・クリーク、カロー・マウンテン・トレールなどの地区。
RFSの発表によると、今季のブッシュファイアで680戸の民家が焼けており、さらに250戸近くが損傷を受けている。また、2,000棟の非住居建物が燃えている。
また、7地域には依然として全面裸火禁止令が出ている。
グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、「ブッシュファイアが、南部海岸、中部海岸、大西シドニー地域など人口稠密地域に近づいてきている。また、被災も甚大だが、鎮火して安全が確認されるまで被災地域の調査もできない。まだ、しばらく警戒を怠らないでいただきたい」と語っている。
また高温乾燥気象条件がおさまらず、火災の危険が依然として続き、シドニー地域の煙もまだしばらくは晴れそうにないと予報されている。
■ソース
NSW Rural Fire Service says bushfires have combined to create 60km ‘mega fire’ north of Sydney