老朽化した機材の刷新が売却のネックに
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オーストラリア連邦政府は12日、昨年経営破たんしたオーストラリア航空業界3位の「レックス・エアライン」をめぐり、誰も買い手が現れなければ国有化すると明言した。連邦政府が取得した場合、航空会社の国有化は1995年のカンタス航空民営化以来、約30年ぶりとなる。
キャサリン・キング連邦インフラ・交通・地域開発・地方政府相は、遠隔地に幅広い路線網を持つレックスの存続は地方経済に不可欠だとして、他の債権者と協力して同社の売却に向けて入札者を支援していく考えを示した。
その上でキング氏は、市場での売却が成功することを期待するものの、売却が不調に終わった場合、「連邦政府による取得を含む不測の選択肢について、州政府と協議しながら必要な作業に着手する」と述べ、国有化の可能性について初めて言及した。
レックスをめぐっては、これまで有力な売却先が見つかっていない。全国紙「オーストラリアン」によると、地方路線に就航している小型機「サーブ340」が老朽化していることから、機材の刷新に多額の費用がかかることがネックになっているという。
■ソース
Albanese pledges to buy failed ‘if no one else does’(The Australian)