強風と厳しい冷え込み、高高度地域では降雪も
このところ晩冬のシドニー地域では穏やかな気温の日が続いたが、現在、複数の寒冷前線がNSW州を移動中であり、シドニー地域には冷たい強風が吹き込むと予報されている。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
気象庁(BoM)は、8月19日には最初の寒冷前線が到達し、ニューカッスルからモルヤ・ヘッズまで広い地域にわたり、かなりの強風が吹き荒れると警報を出している。ただし、シドニー地域は最悪の強風は免れる見込みだが、シドニー都市圏の海岸部に強風が吹き荒れると警報を出している。
シドニー都市圏は8月19日まで5日間にわたって摂氏20度を超える日和りが続くがその後には強い冷え込みが来る。
さらに8月22日頃には第二の寒冷前線がシドニー地域に到達し、最高気温は摂氏15度程度になる見込みとしている。シドニー市の8月の長期平均最高温度は摂氏17.9度とされている。
BoMのヘレン・リード予報官は、「オーストラリア大陸南部の低気圧は非常に複雑な気圧で複数の寒冷前線を作り出す。この第二波の寒気は急速な気温低下をもたらす」と語っている。
またこの週末には北部、中部高原地域や標高500m以上の地域で降雪が見られるとしている。
シドニー最大の水源地、ワラガンバ・ダムは貯水容量の90%を超える水位になり、先週末の降雨予報で大雨中の放水を避けるため、貯水量を減らしておく放水を実施した。しかし、再び100%の貯水量になっており、シドニー地域の総貯水量は98.2%となっている。
ただし、これから予想される複数の寒冷前線は、大分水嶺の西側に雨をもたらすと見られ、東側にはほとんど到達できず、予想外れのにわか雨程度でその後、天気の良い日が続くとみられている。
■ソース
Multiple cold fronts to buffet NSW, bringing strong winds and snow