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QLD州南東部に居座る雨雲、BoMも大規模洪水警報

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2010/11年再現、ワイバンホー・ダム放流始まる

 NSW州もシドニー地域を初めとして大雨が断続的に続いているが、QLD州南東部でも雨雲が居座っており、各所に洪水の被害が出ており、州緊急救援局(SES)ボランティアを含めた4人が死亡、また、気象庁(BoM)が大規模洪水警報を発令した。

 大雨のさなかに満水になったワイバンホー・ダムで放流せざるを得なくなり、下流のブリスベン市内に大きな被害を出した2010/11年の大水害を思い起こさせる事態になっている。

 2月26日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 BoMは、州南東部のゴールド・コーストからバンダバーグまでの地域の地域住民に対して、同日1日中警戒を続けるよう呼びかけている。

 25日にはにSESに1,000件を超える救援要請電話が入り、そのうち40件は流れの速い洪水からの救助だった。

 ダムを管理するSeqwaterでは、これまでの大雨のため17箇所のダムでゲートを開き、満水になった水を流していると発表している。

 QLD州消防緊急局(QFES)発表によると、25日夜、イプスイッチ市北西のクーラナで洪水救援に出動したSESの車両が濁流に呑まれ、ボランティア1人が死亡、3人が救助された。

 また、ブリスベン市内キャンプ・ヒルで55歳の男性が濁流から救助されたが既に死亡していた。その他にも、ギンピー近くのグーンブリアン地区とヤンディナ地区で行方不明になった2人が死体で発見されている。

 この雨は27日遅くまで降り続くと予報されており、当局は州南東部の市民に向けて、「もう1日、10年に1回といっていい危険な気象条件が続く準備を怠りないよう」にと呼びかけている。

 BoMのハリー・クラーク予報官は、「ブリスベン北部郊外地区、サンシャイン・コースト南部では、これまでに降り続いた雨に加えて、26日午前11時までに170mmの雨量があった。今後、サンシャイン・コースト地域では現在の嵐に伴い、時速90kmの嵐が吹き荒れることが予想されている」と発表した。
■ソース
Two people killed in flooding, BOM issues major flood warnings for south-east Queensland as heavy rainfall persists

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