英語が話せない人は約85万人
2021年の国勢調査では、豪州社会の人種や民族の多様性が引き続き拡大していることが確認された。海外で生まれた人の割合は27.6%、両親のうち少なくとも1人が海外で生まれた人は全体の48.2%にそれぞれ拡大した。
前回調査時以降に豪州に渡った人は102万7人で、このうち一番多かったのはインド人(21万7,963人)だった。出生地のトップ5は、豪州、英国、インド、中国、ニュージーランドの順となっている。
自宅で英語以外の言語を話す人は79万2,062人増えて566万3,709人となった。このうち英語を「うまく話せない」または「まったく話せない」と答えた人は85万2,062人に達している。
インドのパンジャブ語話者が急増
自宅で話されている英語以外の言語で一番多かったのは、マンダリン(中国公用語、68万5,274人)だった。アラビア語(36万7,159人)、パンジャブ語(23万9,033人)がこれに続いた。パンジャブ語はインド北西部で話されている言語。インドからの移住者が増加していることを反映して、前回調査比で80.4%急増した。
国勢調査の回答では、「祖先」(人種、民族)が250以上、言語は350以上の記載があった。
一方、信じている宗教の割合は、キリスト教が43.9%と依然として一番多かったが、全体に占める割合は11年の61.1%、16年の52.1%から年々低下している。イスラム教は3.2%、ヒンズー教は2.7%を占めた。
無宗教と答えた人の割合は38.9%と、11年(22.3%)、16年(30.1%)から増えた。
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