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生死分ける緊急事態 救急車呼んでも来ない

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ぜんそく発作の男児、タクシー車内で呼吸停止

 タスマニア(TAS)州ホバートで13歳の男の子がぜんそくの発作を起こし、救急車の手配ができなかったため、タクシーの車内で呼吸停止に陥った。22日付の公共放送ABC(電子版)が伝えた。

 報道によれば、男児が発作を起こしたのは14日午後8時ごろ。母親は電話で救急車を呼んだが、救急隊は出動できる救急車がないと伝えた。母親は40分後、タクシーを手配して男児を病院に搬送することにしたと救急隊に連絡。その30分後、タクシー運転手は緊急電話番号「000」に電話し、男児の呼吸が停止し、緊急搬送が必要だと伝えた。

 最初にタクシーに駆け付けた警察官が、救急隊員が到着するまで男児に心臓蘇生法(CPR)を施した。必死の救命措置により、幸い、男児は呼吸を再開し、ようやく到着した救急隊が男児を病院に搬送。男児は一命を取りとめ、様態は回復に向かっているという。

 オーストラリアでは、救急隊員や車両の不足が問題になっている。ABCが6月に報じたところによると、全国で約880万件の緊急通報があった。このうち3分の1が治療や入院までに4時間以上かかったという。

■ソース

Ambulance unable to be sent to 13yo boy suffering asthma attack because none were available (ABC News)

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