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AI言語モデル「チャットGPT」を日本語で使ってみた

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情報ソースの信頼性や正確性は大丈夫?

質問に応じて人工知能が文章を生成してくれる(イラストはイメージです)(©いらすとや)

 人工知能(AI)で作文を自動生成してくれる今話題のAI言語モデル「チャットGPT」(ChatGPT)。学生が宿題などで不正に使用する心配があるため、オーストラリアの教育現場では禁止の動きが広がっている。実際にどの程度使えるのか、オーストラリア在住の記者が検証してみた。

「オーストラリアの学校で禁止の「チャットGPT」を使ってみた」から続く

情報源は不透明、正確性に疑問符

 チャットGPTは使用言語が制限されていない。そこではじめから日本語で質問してみると、次のような回答が来た。英語より時間がかかり、気になる表現や用語もあるが、英文からの翻訳文と比べて、より自然な日本語文になっている印象だ。

 ただし、すべての質問に日本語で回答してくれるわけではない。日本語で質問したのに、英語で回答が来るケースもあった。このあたりの問題は、今後日本語での利用が増えるにつれて改善されていくのかもしれない。

 一番気になったのが、回答の情報ソースの信頼性や正確性だ。いくつかの質問では、明らかに事実と異なる回答もあった。そこで次の2つの質問を日本語で投げかけてみたところ、英語で次のような回答が送られてきた。多言語対応とは言え、中枢のAIは英語で考えているのではないかと推察した。

 情報ソースについては英文で「リアルタイムの情報にアクセスする能力がない」と釈明している。正確性についても「(質問者が)情報の正確性を確かめることが重要であり、たった1つの情報ソースに依存するのではなく、調査のスタート地点として活用してください。チャットGPTのようなAI言語モデルは間違ったり、バイアスのかかった回答を作成したりすることがあります」とデメリットを素直に認めている。

破壊的イノベーションとなるか?

 記者が30分ほど使ってみた感想をまとめると、ストレスを感じないスピードは90点(通信環境にもよる)。英文の出来の良さは75点。自動翻訳は60点。日本語能力は50点。情報ソースの信頼性や正確性は難あり、といったところだろうか。

 情報収集の初期段階では時間短縮にはなりそうだ。しかし、現時点では、大人が仕事で使う場合、コピペしてそのまま使えるレベルではない。ネットにあふれる他の情報と同じく、加工する場合は正しいかどうかをチェックする必要があり、二度手間になる。

 ただ、AIは利用者が増えれば増えるほど学習機能によって改善されていく。米IT大手グーグルや同マイクロソフトもAI言語モデルへの参入を発表している。近い将来、実用レベルまで進化すれば、検索エンジン発明以来の破壊的イノベーション(技術革新)となる可能性も秘めていそうだ。

(注:本稿は、学生・生徒のチャットGPT利用を推奨するものではありません。また、開発元のオープンエーアイが認めている通り、チャットGPTは間違った回答を生成する可能性があります。利用は自己責任で)

■チャットGPT新規アカウント作成
ChatGPT: Optimizing Language Models for Dialogue(OpenAI)

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