無骨なのに「かわいい」 レトロな丸目2灯で原点回帰
「①ランドクルーザー・プラド」から続く
トヨタ自動車の現地法人、トヨタ・オーストラリアは2日、SUV(スポーツ多目的車)のランドクルーザーシリーズの新型2車種を一挙に公開した。いずれも、日本が世界に誇る「ランクル」の高い悪路走破性と耐久性を継承しつつ、最新のテクノロジーで進化させたニューモデルとなっている。
2つ目は、1984年の発売以来、世界各地の辺境で支持されてきた超ロングセラー「ランドクルーザー70」(通称「ナナマル」)に、大幅なマイナーチェンジを施した新型モデルだ。
道なき道を走破し、無事帰ってくる――。荒れ地での過酷な使用に耐えることを目的に開発された「ヘビーデューティー(重作業用)系」ランドクルーザーのナナマル。オーストラリアのアウトバックでも、開拓や鉱業、農業にとって重要な「道具」として僻地の発展に貢献してきた。トヨタにとっても、オーストラリアは中東やアフリカなどとともに、ランドクルーザーの有力な輸出市場となっている。
今回の改良では、前身の名車「ランドクルーザー40」(通称「ヨンマル」=1960年〜1984年)を彷彿とさせる丸目2灯ヘッドライトと「TOYOTA」ロゴを採用してフロントデザインを一新。無骨なボディと高い機能性はそのままに、愛嬌のあるレトロな「顔」を演出している。
現行モデルと同様、①5ドア・ワゴン、②3ドアの貨物・人員輸送車「トゥループキャリア」、③4ドアのトラック、④2ドアのトラックの4タイプのボディを用意。従来の◇4.5リッターV型8気筒ディーゼルエンジンと5速マニュアル・トランスミッションに加え、新型では◇2.8リッター4気筒ディーゼルエンジン(最高出力150kW、最大トルク500Nmの)と6速オートマチック・トランスミッションの組み合わせもラインナップに加える。
外装やエンジン、トランスミッションの刷新だけではなく、iOSとアンドロイドに対応した6.7インチの大型タッチスクリーンを採用するなどインテリアもアップグレードした。加えて、車線はみ出しアラート、道路表正規読み取りディスプレー、自動ハイビームなどの機能「トヨタ・セーフティー・センス」も搭載し、予防安全性も向上させた。
トヨタ・オーストラリアは新型70シリーズの販売を今年第4四半期(10月〜12月)に開始する予定だ。オーストラリア仕様車の価格やスペックの詳細は今後、発表するとしている。
■ソース
TOYOTA UNVEILS SUBSTANTIALLY UPGRADED LANDCRUISER 70 SERIES, Press Release(Toyota Australia)