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違法ドラッグが安全か調べてくれる「ピル・テスティング」って、どゆこと? オーストラリアで議論活発に

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粗悪な危険薬物被害を未然に防止 「容認につながる」と批判も

 オーストラリアで年頃の子どもを持つ親にとっては、他人事ではない。野外フェスの本格的なシーズンを迎える夏を目前に控え、オーストラリア東部シドニーで9月30日、音楽コンサートに来場した2人の若者が、違法薬物による中毒症と見られる症状で命を落とした。

 オーストラリアの音楽コンサートでは、低品質で危険なドラッグを接取した来場者が死亡する例が後を経たない。事故を未然に防ぐため、来場者が既に購入した違法ドラッグの安全性を確かめる行政サービス「ピル・テスティング」を提供する動きが出ている。

 公共放送ABC(電子版)によると、ピル・テスティングは海外の20カ国以上で行われているという。オーストラリアでも首都キャンベラがある首都特別区(ACT)で2022年に試行を始めたほか、北東部クイーンズランド州政府も今年2月、導入を発表している。

 ピル・テスティングをめぐっては、違法ドラッグが既に幅広くまん延してしまっている現実を踏まえ、悲惨な事故を可能な限り減らす観点から、リベラル勢力を中心に導入論が高まっている。一方、行政が違法ドラッグ所持を検挙せず、むしろ容認する手法に対しては反発も根強い。

 2人が死亡した今回の事故を受け、ピル・テスティング導入の是非をめぐる議論がさらに活発化しそうだ。

■ソース
Two people dead after attending Knockout Outdoor music festival in Western Sydney(ABC News)
Pill testing gets the green light, Media Statement(Queensland Government)





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