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雑種犬のミックスを知るDNAテスト

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ワンダフル・ライフ in AUS
雑種犬のミックスを知るDNAテスト

 
 先日、予防注射と健康診断を受けるため、近所の獣医へスパーキーを連れて行った。スパーキーは今年も至って健康で、体重の増加もたった1キロ。獣医さんのお墨付きをもらって診察を終えた。帰り際の支払いの際、ふとカウンターに置いてある青い箱が目に入った。箱には「DNAテスト」と書いてある。聞いてみると、これは雑種犬にどんな犬種が混ざっているのか知ることができるテストなのだそうだ。

モリソン首相のSNSに登場する犬のバディ
モリソン首相のSNSに登場する犬のバディ

 アドバンス社から販売されているこのテスト・キットは、少量の血液サンプルを採り、米国のラボに送付して検査するというもの。獣医師に依頼して検査を行い、結果も獣医に連絡される。ただし、純血種であることを証明するものではなく、ミックス犬種の場合も正式な証明書として保証するものではないとのこと。それでも200を超える犬種から1万件以上のDNAサンプルをデーター・ベース化して判定しているのだそうだ。

 検査は仔犬から成犬まで、どんな年齢の犬でも可能。オーストラリアのほぼ全域で検査でき、ウェブサイト(Web:www.advancepet.com.au/dna-test/about)から最寄りの提携獣医師を検索することもできる。また、サイトには「Fido’sStory」というページがあり、そこに掲載されている犬の優性遺伝、劣性遺伝についての説明動画が面白い。

 優勢遺伝の場合は、片親にその遺伝子があるだけでも子に影響しやすく、劣性遺伝の場合は両方の親にその遺伝子がなければ影響しにくい。犬の色の場合は黒が優性遺伝、茶や黄色が劣性遺伝。だから雑種は黒い犬が多くなるのだそう。また、毛色は上からペンキをかけたように優性遺伝の色が出やすく、背中には優性遺伝の色、背中から離れた足元やお腹、尻尾の先などには劣性遺伝の色が出やすいそうだ。

 確かにうちのスパーキーも背中が黒く、首と腹、足元が白い。また短毛は優性、長毛は劣性遺伝とのこと。遺伝子に含まれる犬種を知ると、その犬の性格や傾向をより理解できるかもしれない。

このコラムの著者

ランス陽子

ランス陽子

フォトグラファー/ライター、博士(美術)。オーストラリアで古くから牧羊犬として愛されているボーダー・コリーのスパーキーとゴールドコーストで暮らす。現在はグリフィス大学で日本語のゴールドコースト方言とオーストラリア方言を研究中。
Web: http://www.yokolance.com.au

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