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本屋大賞の中からお薦めの本/オーストラリア紀伊國屋 トレンド・チェック

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読書好き集まれ!最新BOOKSトレンド・チェック 協力:オーストラリア紀伊國屋書店(Level 2, The Galeries, 500 George St., Sydney)

 本好きにとって、トレンドに取り残されてしまうのはつらいところ。本連載では、シドニーCBDに店を構え、KINOと親しまれるオーストラリア紀伊国屋書店協力の下、トレンド・キーワードと共に読み逃せない話題の3冊と、日本のトレンドをキャッチするための最新ランキングをご紹介していきます。

 日本では梅雨の時期にあたる6月。オーストラリアは秋に入り、朝晩はずいぶん肌寒くなってきました。そんな時はやっぱり家でゆっくりと本を読みたいもの。そこで今月は「本屋大賞」の中からお薦めの本をご紹介します。本屋大賞は日本の「新刊を扱う書店(オンライン書店含む)の書店員」の投票によってノミネート作品と受賞作が決定されます。「多くの人に読んで欲しい!」という思いが込められた物ばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。

今、売れている本は? ベストセラー・ランキング(2021年4月1日~7日)

■文庫ベストセラー

1魔力の胎動東野圭吾KADOKAWA
2野の春 流転の海 第9部宮本輝新潮社
3かがみの孤城(上)辻村深月ポプラ社
4神様の御用人(10)浅葉なつKADOKAWA
5かがみの孤城(下)辻村深月ポプラ社

■新書ベストセラー

1がんを瞬時に破壊する光免疫療法小林久隆光文社
2スマホ脳アンデシュ・ハンセン/久山葉子新潮社
3仕事と人生西川善文講談社
4人新世の「資本論」斎藤幸平集英社
5人間の器丹羽宇一郎幻冬舎

今週のトレンド・キーワード「本屋大賞の中からお薦めの本」

がんばり過ぎの全ての大人に

お探し物は図書室まで
『お探し物は図書室まで』
青山美智子
ポプラ社(価格:A$36.01<会員価格:A$32.41>)

 お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか? 人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。「木曜日にはココアを」の著者が贈る、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。

アイドル推しの「切実な」リアルとは

推し、燃ゆ
『推し、燃ゆ』
宇佐見りん
河出書房新社(価格:A$35.70<会員価格:A$32.13>)

 「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」。逃避でも依存でもない、「推し」は私の背骨だ。アイドル上野真幸を“ 解釈“することに心血を注ぐあかり。ある日突然、その推しが炎上——。朝日、読売、毎日、週刊文春、ダ・ヴィンチ他、各紙誌激賞。三島由紀夫賞最年少受賞の21歳、第2作にして第164回芥川賞受賞作。

「運命」と「その先」の物語

オルタネ-ト
『オルタネ-ト』
加藤シゲアキ
新潮社(価格:A$41.10<会員価格:A$36.99>)

 高校生限定のマッチング・アプリ「オルタネート」が必須となった現代。 東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。“あのころ”のきらめき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。誰しもが恋い焦がれた青春の普遍を、真っ向から描き切る。

ランキングからPick up!

人間の器
『人間の器』
丹羽宇一郎/幻冬舎社

 「器が大きい人」とは——。著者は「自分に何の利益がなくとも、他人のために行動できる人」だと言う。私欲を封印し、他人のために何かを成すのは、そう簡単ではない。器を大きくしようと無理をすると、かえって器は小さくなってしまう。「自分にしかできないことを、やる」など、本当の意味で器を大きくするための心のありようや生き方について詳述。

KINOKUNIYA便り

 6月ということで今年もあっという間に半分が過ぎようとしています。今年やろうと決めたことは実行できていますか。実行できている人もそうでない人も、半期が過ぎたところで改めて今年やっておきたいことを考えてみるのもいいかもしれません。さて今月は、本屋大賞からのお薦めです。話題になっている本が多くあるので、興味のある本を手に取ってみて、日本の今を感じてみてはいかがでしょうか。

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