【QLD】今月の気になる一品「SUNLOVER & CO,」

今月の気になる一品

オーストラリアで水着を購入する際、デザインが気に入っても生地の質が悪かったり、パットが入っていなかったり、胸の形がフィットしないなど、なかなか満足のいく商品は見つけられないもの。そこで今回は、ハンドメイド･エコ水着ブランド「SUNLOVERS & CO.」の人気ライン「SELENE」より「Bralette Top」と「Side Tie Bottom」を紹介する。

TAFEで「Advanced Diploma of Applied Fashion Design and Technology」を取得後、ダンス･ウェアの縫製士として経験を積んだ河野まこさんが、2016年にブリスベンで同ブランドを設立。自然環境の保全保護やエコ･システムの回復をサポートする「Circle of Bliss Project」を自社プロジェクトに掲げ、環境に優しく着心地の良い水着を生産販売している。

同商品は1着で2通り楽しめるリバーシブル･デザイン。クジャクの羽とオーキッドの花をモチーフに自社独自で開発したプリント面は、海や川と調和する女性らしい柔らかな色合い。そして無地面はどんな肌色とも合う色を研究し辿り着いたというワイン･レッドが採用されている。

一度着ると、その心地良いフィット感に思わず驚きの声を上げてしまう。アンダー･バスト部分の幅を多く取る設計や、何度も改良が重ねられたというパッドがボディーをしっかりとサポートし、体を動かしてもズレにくい仕様となっている。胸を優しく包み込みながら自然に奇麗な形に整えてくれるパッドはサイズによって異なり、S／Mサイズは胸をプッシュ･アップするレモン･パッド、M／Lサイズは全体をホールドするトライアングル･パッドの2種類から選べる。サポート力を持ち合わせながらも、ひもで微調節できるため、窮屈な締め付けを感じず、まるで着けているのを忘れてしまう着心地だ。

その他、トップスの背面は、ひもを真っすぐに通したりクロスしたりと、各自の体のバランスに合わせてよりボディー･ラインが美しく見えるようにアレンジできるのもうれしいポイントだ。「私が着たい水着」をコンセプトに、まこさんが何度もサンプリングを重ねた渾身の商品は、まさに女子のわがままをかなえた、ボディー･ラインを奇麗に見せるストレス･フリーの水着と言える。

「エコ」にこだわる同ブランドは、なるべくリサイクル品を利用しプラスチックを使わない試みを行っている。生産工程で使用する資料にはできる限り再生紙を使用。水着の素材には、廃棄されるはずであった漁業網などのナイロン素材を再生させた「ECONYL®」ナイロン糸を利用し生産されたイタリア製ライクラ生地を採用。更に商品のタグや梱包材には、リサイクル紙やショッピング･バッグとしても再利用できる木綿布の袋が使われている。生産から消費者の手に渡ったその先までも環境に優しいサイクルとなるよう企画されているのだ。環境とフレンドリーな水着と共にアクティビティーを楽しめば、きっといつもより自然が美しく見えるはず。