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世界最高峰プロ・ラグビー・コンペティション、スーパー・ラグビーの歩み/豪州ラグビー通信

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 今年のスーパー・ラグビー・パシフィックは、ブルーズの優勝で幕を閉じた。コロナ禍の時期に変則的に行われた大会を除いては、2003年以来21年ぶりの頂点となる。確かそのころはオールブラックスでも活躍した“キング”カルロス・スペンサーが躍動していたのを覚えている。

 スーパー・ラグビーは、NSW協会による、ニュージーランド、フィジーを含めた計6チームで行われた招待大会が前身となり、後に10チームに拡大したが、本格的なプロ・ラグビーのコンペティションとしては、1996年にオーストラリア、ニュージーランド、そして南アフリカの3協会によるSANZARが設立されてからだ。

 当時の名称は「スーパー12」。その開幕より2シーズン、連覇を達成したのが、今年の王者でもあるブルーズだ。世界でも圧倒的な人気を誇る当時のオールブラックスの中心選手たちをずらりとそろえたブルーズは強かった。また、その後に「スーパー14」、そして参加チームが各国5チームの計15チームとなってからは「スーパー・ラグビー」と名称を変えた。

 そのころ、日本のラグビー選手やファンからは、「スーパー・ラグビーはまるで別次元のラグビー」と思われていたが、2013年、当時日本代表であった田中史朗選手(ハイランダーズ)、堀江翔太選手(レベルズ)がスーパー・ラグビーでのデビューを果たす。そして16年には、日本より「サンウルブズ」、アルゼンチンより「ジャガーズ」も加わり、18チームによる国際リーグとして発展し、多くの日本人選手もこの舞台を経験することになった。

 たが、このころがピークだろうか。コロナ禍の影響もあるが、南アフリカ勢が撤退し、22年以降はオーストラリア、ニュージーランドのチームに「フィジアン・ドゥルア」「モアナ・パシフィカ」を加えた計12チームによる「スーパー・ラグビー・パシフィック」として以前より縮小した形で開催されている。

 その様子については、各会場の観客動員数などから今1つ盛り上がりに欠けている感が否めないが、世界最高峰のプロ・ラグビー・コンペティションの1つであることに変わりはない。いつかまた以前のような世界のラグビー・ファンが熱狂するような大会になることを切に願う。

Sunday Footy!!
毎週日曜日(10:30~12:30)、フィッシュ・マーケット近くのウェントワース・パークでは、ラグビー好きの老若男女が集まりタッチ・ラグビーを楽しんでいます。初心者も大歓迎、皆さんぜひお気軽にご参加ください!Yasu 0412-553-535

このコラムの著者

YASU

「一度きりの人生、楽しまなきゃソンソン」という感じで、好きなラグビーを楽しむため、約10年間勤務した会社を退職し来豪。ローカルのクラブで10年以上プレーし、もはやラグビーが文化として根付いているこの国から動けなくなっている。日本ももうすぐこうなるかな? 大の犬好き





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