ボブ・ホーク元首相の未亡人で作家
ボブ・ホーク元連邦首相の未亡人で故ホーク氏の伝記も著した作家のブロンシュ・ダルプジェ氏が乳がんと診断され、現在は化学療法を受けていることを明らかにした。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
4月18日の報道によると、ダルプジェ氏(76)は6週間ほど前に検査で乳房に腫瘍が発見された。
ダルプジェ氏は2019年に89歳で亡くなった故ホーク氏の2度目の妻で、1982年と2010年との2度、ホーク氏の伝記を著している。
ダルプジェ氏はホーク氏の伝記の他に小説、エッセー集など9冊の本を出版しており、ノンフィクションの「On Lust and Longing」で、1976年にホーク氏と2度目の出会いが述べられている。2人は1970年にパーティで初めて顔を合わせているが2度めの出会いで恋愛関係に入っている。
ホーク氏の死後、ダルプジェ氏はシドニー北郊ノースブリッジの4階建ての2人の邸宅で大規模なオンサイト競売を開き、2人の生活を示すほとんどすべてのものを売り払い、さらに、377箱の資料をSA州アデレード市の「Bob Hawke Prime Ministerial Centre」に送っている。
2019年11月、ダルプジェ氏は、「自分の人生の次章を書く用意ができた」と語っている。
ダルプジェ氏は、「自分は品物にセンチメンタルな気持ちは持たない。結婚式の写真以外何も思い出させるものは持っていない」と語っているが、ホーク氏の晩年には、ホーク氏に死期が迫っていることについてはしばしば話し合った。彼は世の中に貢献することができなくなったことを悟るとこの世を去りたがっていた。初めのうちは私もその言葉を聞くのはつらかったが次第にその気持ちを受け入れられるようになってきた」と語っている。
さらに、「だから、その日が来た時、むしろ、解放された気持ちだった」と語っている。
■ソース
Blanche D’Alpuget diagnosed with breast cancer