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2021年マルディグラはシドニー・クリケット・グラウンドで

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コロナウイルス規制で例年のパレード抜きで開催

 今年43年目を迎えるシドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラは、コロナウイルス・パンデミックの影響で2020年の中止から一転して、例年のような盛大なパレード抜きでシドニー・クリケット・グラウンド(SCG)に36,000人の参加が認められるイベントになった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 一方、オクスフォード・ストリートでの「抗議デモ」はギリギリ間際になってブラッド・ハザード保健相が特別許可を出し、少人数で実施された。抗議デモは1970年代に同性愛禁止法撤廃を求めてオクスフォード・ストリートで抗議デモを敢行した人々が警察官に暴力的な検挙を受け、実名が報道されたために解雇されるなどの被害を受けた人々を記念する行事になっている。

 3月6日、SCGでのマルディグラは、レズビアン・バイカー達の「ダイクス・オン・バイクス」とオーストラリア先住民族の「ファースト・ネーション」の入場で始まった。

 マルディグラにも高齢化の波が押し寄せ、かつては150台を数えたこともあるダイクス・オン・バイクスも今年は68台に留まっている。

 警察の取り締まりや実名公表の報道に対する抗議として始まったマルディグラも今では同性愛禁止法はすべて撤廃され、同性結婚も法的根拠を得た現在、警察官、軍人、宗教人、政治家、さらに、世界的な有名人も参加し、シドニー市やNSW州政府も協賛するイベントになっている。

 今年はSCGのイベントも抗議行動もコロナウイルス安全対策を厳重に求められるため、主催者もコロナウイルス・マーシャルを組織して全体に違反行為が出ないよう警戒した。

 また、SCG会場の観客席は予約した36,000人が指定の席に座り、コロナウイルス規制の社会的距離を守るイベントになった。
■ソース
Dykes on Bikes and the First Nations marchers kick off Mardi Gras parade at SCG

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