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キッドマン、「女性監督との仕事を優先していきたい」

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日系女性監督の「Destroyer」主演で抱負語る

 3月6日付ABC放送(電子版)は、世界的な映画俳優のニコール・キッドマンさんが、「今後18か月ごとに女性監督との仕事を優先させていきたい」と抱負を語ったことを伝えている。

 犯罪ドラマ映画「Destroyer」で、秘密捜査員に扮するキッドマンさんは、ゴールデン・グローブ賞にもノミネートされたが、この映画の出演では、「初めて警察官を演じた」とか、「初めてセミオートマチック銃を使った」など、キッドマンさんにとってはいくつもの「初めて」があった。

 しかし、この映画での最大のできごとはカリン・キヨコ・クサマ監督との初めての仕事ということで、クサマ監督の作品ではほぼ必ず強い女性が主人公になる。

 キッドマンさんはABC放送のインタビューに応えて、「危険な仕事だった。常に自分の役柄の幅を広げることを考えており、新しいこともやってみたいが、この映画の撮影では怖いめも体験した。今までの自分とは違う役柄だったし、自分にできるかどうか試してみたかった。それに、カリン・クサマのことを信じているから。彼女の力強い映画術とこの素材という組み合わせには興味を惹かれた」と語っている。

 さらに、ハリウッド映画界で「MeToo運動」が盛んになっている現在、「私は女性映画監督を支えるという大きな使命がある。18か月に1回は女性監督と仕事をすることを自分に誓った」と語っている。

 また、「Destroyerでは、同じ主役の若い頃と歳取ってからという2つの役割を演じられて幸せだった。そういう役はめったに体験できないから」と語っている。

 さらに、オーストラリア映画産業についても、2018年12月の豪映画テレビ芸術学校(AACTA)賞の授賞式に出席したキッドマンさんは、「映画ファンにはブロックバスターだけではなく広く見渡してもらいたい」と語った。

 オーストラリアのジョエル・エジャートン監督の「Boy Erased」は、アメリカで同性愛のティーンネージャが「転向療法」という「同性愛傾向を異性愛傾向に転向させる」療法を受けさせられた実話を元にしている。この療法は今も一部で行われているエセ科学の分野の療法で効果はまったく実証されておらず、精神的な害さえいわれている。この映画に出演したキッドマンさんは、「オーストラリアでこのような映画を作ることは困難だが、映画ファンには是非このような映画を見て欲しい。さもないともうまったく作れなくなる」と語っている。

 また、「オーストラリア映画界が自分をつくってくれたのだから、自分はオーストラリア映画にお返ししたい」とも語っている。
■ソース
Nicole Kidman transforms for role in Destroyer, makes ‘pledge’ to work with female directors

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