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連邦政府、被災野生動物救援対策に5,000万ドル

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専門家諮問パネルとコミュニティ・グループに出資

 1月13日、連邦政府は、ブッシュファイア被災の野生動物を救護し、絶滅から防ぐための対策を採ることを目的として、5,000万ドルの予算を計上すると発表した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 野生動物専門家は、今季のNSW州のブッシュファイアだけで10億を超える野生動物が死滅したと試算しており、連邦政府環境相は、被災地域ではコアラが絶滅の危惧に瀕しているところもあるのではないかと懸念している。

 5,000万ドルの予算は、対策を講じる専門家諮問パネルと被災動物を救護するコミュニティ・グループに分配される予定で、今季のブッシュファイアではコアラ棲息地の30%が焼失したと推定されていることから、今後コアラ棲息地回復と個体数回復に全力が投じられることになる。また、焼け跡を調査した専門家らは、「焼け跡は見渡す限り、焼け焦げた動物の死骸が散乱している」と語っている。

 最初の交付金は先週にスコット・モリソン連邦首相が発表した20億ドルのブッシュファイア救済基金から支出されることになっている。

 ジョッシュ・フライデンバーグ財相も、「今回のブッシュファイアは生態系の災害だ。オーストラリア原産の動植物が極端な被害を受けたことは確かだ」と語っている。

 また、スッサイ・レイ環境相も、「コアラは特に極端な打撃を受けている。Threatened Species Scientific Committeeは一部の地域でコアラを脆弱種から絶滅危惧種に登録変更するかどうかを調査しなければならないだろう」と語っている。

 また、「緊急野生動物棲息地復興基金の半分は野生動物介護グループ、動物病院、Zoos Victoria、Adelaide Zoo、Taronga Zooなどの動物園など初期出動団体に分配される。また、残りの2,500万ドルは、新しく任命されたThreatened Species CommissionerのSally Box博士が長となって活動する政府諮問パネル設立資金になる。
■ソース
Government pledges $50m for wildlife impacted by bushfires as koalas may become endangered

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