戦争犯罪の被告が式典に参加

オーストラリアで25日、これまでの戦争で命を落とした兵士を追悼する「アンザック・デー」の式典が開かれた。この日は、オーストラリア軍が第一次世界大戦で甚大な犠牲を出した「ガリポリの戦い」の開始から111年目。夜明けとともに全豪各地で開かれた式典では、退役軍人や市民らが集まり、戦没者10万人以上の魂に祈りを捧げた。
公共放送ABC(電子版)によると、首都キャンベラにある戦争記念舘で開かれた式典には、約3万5,000人が参加した。先住民の伝統楽器の演奏で始まり、アンソニー・アルバニージー首相とニュージーランドのアンドリュー・ニーズ高等弁務官(大使)が、慰霊碑に献花した。
東部シドニーの中心部マーティン・プレースにある戦没者慰霊碑前でも式典が開催された。出席者は「レスト・ウィ・フォーゲット」(私たちは忘れない)と戦没者の霊に語りかけた。
一部の式典では、先住民セレモニーに反対する勢力によるブーイングや妨害行為があった。ABCによると、シドニーでの式典では24歳の男が逮捕された。メルボルンでも先住民の代表による演説の際、一部の参加者がやじを飛ばす一幕があった。
一方、北東部クイーンズランド州ゴールドコーストの式典では、戦争犯罪で起訴され保釈中のベン・ロバート-スミス被告が姿を見せた。同被告はアフガニスタン駐留中に非武装の民間人5人を殺害したとして今月、逮捕・起訴された。
対日戦の激戦地でも追悼
第二次世界大戦の激戦地となったパプアニューギニアのココダ・トラックでも、式典が行われた。ABCによると、マット・キーオ連邦退役軍人相が出席し、慰霊碑に花を捧げた。
ココダ・トラックでは第二次世界大戦中の1942年、首都ポートモレスビー進撃を目指した日本軍と、オーストラリア軍を主力とする防衛側の連合軍との間で激しい地上戦があった。
戦いは連合軍の勝利で幕を閉じたが、オーストラリア軍は戦死者約625人、負傷者1,600人以上、病人4,000人以上(オーストラリア戦争記念館)という甚大な犠牲を被った。
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