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教えて!不動産売買の常識/住宅タイプかロケーションか

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教えて!

不動産売買の常識

とっつきにくいイメージのある不動産の売買について不動産コンシェルジュオリオンスター・プロパティーの中川美希(Property Adviser)が初心者にも分かりやすく、実例を交えながら説明します。豪州では年々、物件価格が上昇しているため、レントを払い続けるか、物件を購入し資産を増やすか、今後のライフ・プランを考える良い機会となるでしょう。

住宅タイプかロケーションか

お客様からよく「将来、一軒家(ハウス)の値段が上がるのか、またはユニットあるいはアパートのどちらが方が値段が上がるか」という質問をされます。そして多くの人が、一軒家の価格の方が上昇すると考えていることが分かります。それが事実だと仮定しましょう。もし一軒家が需要のない田舎にあり、ユニットは需要の大きな都心にあるとしたらどうでしょう。

需要に影響を与える要因の1つは、「人口の増加」です。もちろん住宅タイプも価格上昇を決定する1つの要因ではありますが、最終的には価格上昇の最も重要な要因は、需要がどれだけあるかということです。需要に影響を与える主な要因の1つは人口の増加です。オーストラリア統計局によると、昨年6月までの1年間、NSW、VIC、QLD州がオーストラリアの平均を超える人口増加率を記録しました。それぞれ1.6%、2.4%、1.7%の増加率でした。住宅供給には時間が掛かりますので長期的に見ると、この3州での価格上昇が予想されます。オーストラリアの人口増加は、安定した国内出生率と海外からの移住の継続が主な要因です。オーストラリア政府は、高齢化による税金の減少を海外技術移民を増やしてリカバーする施策を採っています。従って、人口増加は続く見込みです。

もう1つの要素は、「Infurastucture」でしょう。政府がどこにインフラを構築し、予算を支出しているかも大事なチェック・ポイントです。シドニーを例に挙げれば、ローズ・ヒル(Rouse Hill)からエッピング(Epping)そしてバンクスタウン(Bankstown)まで接続するシドニー・メトロ・プロジェクト、30キロに達する地下高速道路建設のウェスト・コネックス・プロジェクト、パラマタ・ライトレール・プロジェクト、新空港プロジェクトなどがあります。インフラが増え充実する地域は生活の利便性はもちろん、職業、仕事の増加などにより住まいに対する需要が多くなります。

最後に、需要に影響を与える要因は「希少性」です。先日、弊社のお客様が投資目的での購入物件として、ディー・ワイ(Dee Why)とペンリス(Penrith)のアパートのどちらを選択するか悩んでおられました。ペンリスは新たに建設される新空港に近接した位置にあり、、ディー・ワイは、オーストラリアの地元の人に人気の地域でノーザン・ビーチのCBDと言っても良いロケーションで、どちらも価格上昇が見込めますが、弊社からは、ディー・ワイをお薦めしました。なぜなら、ディー・ワイにあるアパートのロケーションは、オーストラリアの不動産として最も魅力的な価格上昇のポイントである「ビーチまで徒歩圏内」と「Ocean View」という2点を備えているだからです。そのお客様は納得され、ディー・ワイのユニットを購入しました。


ジャスミン・キム
NSW州不動産業者免許所持。実践的な日本語不動産セミナーを開催することで定評のある、不動産コンサルティングのエキスパート。日本人2,000人以上を含む8,000人以上の顧客の不動産コンサルティングに携わる。「自分が納得できないものはお勧めしない」をモットーに常に消費者目線で、日々市場調査に余念がない努力家。

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