2024年、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ワールド・カップが終わった年は、多くの強豪チームから日本へ選手がやって来る。昨年12月に始まったリーグ・ワンには、チェスリン・コルピ選手(南アフリカ代表)、サム・ケイン選手(ニュージーランド代表)が東京サントリーサンゴリアスへ。トヨタヴェルブリッツにはアーロン・スミス選手、ボーデン・バレット選手(共にニュージーランド)ら有名選手が加わった。
ワールド・カップ以前からリーグ・ワンで活躍している選手を含めると、かなりの人数の外国人選手が日本のチームに所属している。一流の選手がチームに入ったからといって、勝てるというわけではないが、必ず良い影響はあるはず。そういった意味でも2024年のリーグ・ワンの闘いは見どころも多い。チャンスがあれば、ぜひ1度、ご覧頂きたい。
終わってしまったことを、今さらとやかく言っても始まらないものだが、2023年は、国際情勢も含め、本当にいろいろなことがあった。私自身にとっても衝撃的なことが起こり続けた年だった。
特に10月にフランスで開催されたラグビー・ワールド・カップでは、オーストラリア代表ワラビーズが、史上初のグループ・リーグ敗退。チリやポルトガルといった新勢力が見せるキラキラと輝く躍動的なプレーとは相反して、何をやってもうまくいかない八方塞がりなチーム状態だったのが目に見えるようだった。
「ワールド・カップを自身のラグビー人生の集大成に」と考えるプレーヤーも多いと聞く。集大成が思いも寄らない結果になってしまった選手を思うと心が痛い。
一方、ワールド・カップで高い能力を見せ、これからのワラビーズを支えていくだろうと期待していた選手が、リーグやセブンズに流れてしまったことは、ユニオンとして大変残念なことだ。ユニオンの人気低迷に歯止めはかかるのだろうか。
いや、もう、過去は捨てよう。次回のワールド・カップ2027年大会は、オーストラリアだ。2024年は、新たな指導者の下、強いワラビーズの復活を目指して進んでいこう。魅力あるワラビーズのことを世界中のファンが待っているのだから。
このコラムの著者
山田美千子
ラグビーに魅せられおよそ20年。「強い時も弱い時も、ナンバー・ワンはいつでもワラビーズ!」と、自他共に認めるワラビーズ・オタク。歴代の愛犬の名前はワラビーズ選手が由来。得意なことは、ワラビーズの次世代エースを見つけること。苦手なことは、写真を撮られること