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「中国の次」インド市場に照準 自由貿易協定発効から1年、オーストラリアの対印輸出が急増

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包括的経済連携協定の締結も目指す

 オーストラリアのドン・ファレル連邦貿易・観光相は29日、豪印経済協力貿易協定(ECTA)の発効からの1年間で、オーストラリア産農産物の対インド輸出が50%増加するなど、大きな成果を挙げていることを明らかにした。

 特に羊肉や魚介類、ソラマメ、柑橘類、アーモンドなどの輸出が大幅に伸びた。「薬品や木材、紙、人工内耳などのインド向け輸出も最大30%拡大した」(同貿易相)という。

 輸出拡大による恩恵だけではなく、衣服や繊維、自動車部品、電子部品など、オーストラリアに輸入されるインド製品の関税引き下げ効果も1億4,500万豪ドルに達した。

 オーストラリアの輸出産業にとって、最大の輸出相手国である中国との外交関係の悪化や、中国国内の景気減速、人口減少は懸念材料となっている。このため、今後の経済成長が期待され、人口14億人と世界最大のインド市場の開拓に注目が集まる形となっている。豪印両国は22年12月29日にECTAを発効させ、より強力な包括的経済連携協定(CECA)の締結を目指している。

 ファレル連邦貿易相は「オーストラリアの事業者が成長中の新市場への(輸出の)多様化を図る上で、インドは大きな可能性を秘めている。貿易協定をステップアップするために、インドと協議することを楽しみにしている」と述べた。

■ソース

India trade deal a win for Australian exporters, cost of living relief and jobs(Minister for Trade and Tourism, Senator the Hon Don Farrell)





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