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ニュースで振り返る1年 2019重大ニューストップ5②

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ニュース・ダイジェスト

ニュースで振り返る1年
重大ニューストップ 5

日本
時事通信社提供

No.1令和が幕開け皇太子さま即位

新元号「令和」を発表する菅義偉官房長官 ⓒAFP
新元号「令和」を発表する菅義偉官房長官 ⓒAFP

天皇陛下は4月30日退位された。皇太子徳仁(なるひと)親王殿下が1日午前0時に新天皇に即位し、元号が平成から令和に改まった。新天皇は宮内庁の記録によると126代目。天皇、皇后両陛下は上皇、上皇后となった。元号を令和に改める政令は1日に施行。248番目の元号として、政府が4月1日に決定した。典拠は現存する日本最古の歌集「万葉集」で、日本で記された国書に由来する元号は初めて。

No.2天皇陛下、即位宣言 国内外の2千人参列

天皇陛下の即位の礼の中心儀式「即位礼正殿の儀」が10月22日午後、皇居・宮殿「松の間」で行われた。陛下は即位を国内外に宣言し、「憲法にのっとり、象徴としてのつとめを果たすことを誓います」と述べられた。正殿の儀には三権の長や、180余りの国と2つの国際機関からの賓客約400人を含め、国内外から約2,000人が参列。夜には宮殿で祝宴「饗宴(きょうえん)の儀」が行われ、天皇、皇后両陛下が海外賓客らに即位を披露した。

No.3消費税、10月から10% 5年半ぶり引き上げ

政府は10月1日に消費税率を8%から10%に引き上げた。1989年の消費税導入以降、増税は97年、2014年に続き3度目で、5年半ぶり。高齢化で膨らむ社会保障費の財源を確保し、財政再建を進める狙いがあるが、国民の負担増は消費の減退を招きかねない。政府は軽減税率やキャッシュレス決済によるポイント還元などの対策で、景気の落ち込みを防ぎたい考えだ。だが、日本で初となる複数税率の導入で、消費者が困惑する可能性は高い。

No.4京アニ火災、死者36人 平成以降最悪の放火事件

京都市伏見区にあるアニメ制作会社「京都アニメーション」のスタジオで7月18日に発生した爆発火災で死者は計36人となった。警察庁によると、放火と断定された事件の死者数としては、平成以降最悪となった。身柄を確保された男(41)は1階出入り口付近でバケツのようなものに入ったガソリンをまき、火をつけた。建物に入った直後に爆発が起き、「死ね」と叫んだという。建物前の路上では、包丁数本が入ったかばんやハンマーなどが見つかった。

No.5台風19号、死者88人 日本各地で土砂災害

大型で強い台風19号は10月12日、東海沖を北上し、午後7時前に静岡県・伊豆半島に上陸した後、関東地方を縦断した。記録的大雨の影響で、犠牲者は全国で88人となった。被害は東日本の広範囲にわたっており、各地で警察や消防による行方不明者の捜索などが続けられた。台風19号による土砂災害は11月6日時点で821件に上り、記録を取り始めた2004年以降の台風による国内での件数としては最多になった。

世界
時事通信社提供

No.1米大統領、北朝鮮入り 板門店で正恩氏と会談

板門店の南北軍事境界線を越えて北朝鮮側を歩くトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長 ⓒAFP
板門店の南北軍事境界線を越えて北朝鮮側を歩くトランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長 ⓒAFP

トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は6月30日、南北軍事境界線にある板門店で約50分間、会談した。トランプ氏はこれに先立ち現職米大統領として史上初めて、境界線を越えて北朝鮮に足を踏み入れた。歴代の米大統領が北朝鮮と接する非武装地帯(DMZ)を訪れたり、元大統領が訪朝したりしたことはあったが、現職米大統領が北朝鮮を訪れたことは一度もなかった。非核化交渉が本格再開するか注目される。

No.2逃亡犯条例改正案、香港政府が正式撤回

香港政府は10月23日、4カ月半にわたって続く反政府抗議活動の発端となった逃亡犯条例改正案を撤回した。林鄭月娥行政長官が9月4日に撤回を表明したものの、正式な手続きは済んでいなかった。中国本土への容疑者の引き渡しを可能にする条例改正案をめぐっては、中国政府に批判的な市民が対象になる恐れもあるとして、香港では6月以降、改正案に反対する大規模なデモが頻発し、経済活動を含め広い範囲に混乱が拡大した。

No.3英離脱延期が正式決定、来年1月末まで

欧州連合(EU)は10月29日、31日に迫った英国のEU離脱期限の延期を正式決定した。来年1月末まで期限を3カ月延ばす一方、前倒しでの離脱も可能にする。延期は3度目。英EU間で10月17日に合意した新たな離脱案が双方の議会で承認され批准手続きが完了すれば、英国は期限を待たずに12月1日か来年1月1日付でも離脱できる。決定文書では、延期期間中に離脱案の再交渉をしないことも強調した。

No.4日韓首脳が対話、徴用工「解決済み」

安倍晋三首相は11月4日、訪問先のバンコク近郊で韓国の文在寅大統領と約10分間、対話した。安倍首相は元徴用工問題に関し、日韓請求権協定に基づき解決済みとの立場を伝達。両国間の懸案について、従来通り外交当局間の協議によって解決を図る考えを示した。元徴用工問題をめぐり首相は、韓国最高裁判決は1965年の日韓請求権協定に反し、国際法違反の状態だとして是正を求める日本の原則的立場を重ねて伝えた。

No.5IS最高指導者が死亡 米、シリアで急襲作戦

トランプ米大統領は10月27日、米軍がシリア北西部イドリブ県の対トルコ国境付近で軍事作戦を実施し、過激派組織「イスラム国」(IS)最高指導者バグダディ容疑者が死亡したと発表した。2014年にイラクとシリアで始まった米軍の対IS軍事作戦は、処刑や虐殺を繰り返し、その残虐性で世界を震撼させた組織の最高指導者の死亡で1つの節目を迎えた。同容疑者は軍用犬に追い詰められ、爆発物を仕込んだベストで自爆した。

スポーツ
時事通信社提供

No.1ラグビー、南アが優勝 日本は初ベスト8進出

強豪相手に勝負所のトライを決め日本代表初の決勝トーナメント進出に貢献した福岡堅樹 ⓒ板屋雅博
強豪相手に勝負所のトライを決め日本代表初の決勝トーナメント進出に貢献した福岡堅樹 ⓒ板屋雅博

ラグビーの第9回ワールド・カップ(W杯)日本大会は11月2日、横浜国際総合競技場で決勝が行われ、南アフリカがイングランドを32-12で下し、2007年以来12年ぶりの世界一に輝いた。ニュージーランドと並ぶ最多の3度目の優勝。アジアで初開催となった今大会は9月20日に開幕。日本が1次リーグで強豪のアイルランド、スコットランドを破り、4戦全勝で初の8強入りを果たすなど躍進した。台風の影響で1次リーグの3試合が中止となったが、盛り上がりを見せたまま44日間の熱戦に幕を下ろした。次回の23年大会はフランスで開催される。

No.2大坂、全豪を初制覇 世界ランク1位の快挙

テニスの全豪オープンは1月26日、メルボルンで行われ、女子シングルス決勝で第4シードの大坂なおみ(日清食品)が第8シードのペトラ・クビトバ(チェコ)をフルセットの末に下し、日本選手として初優勝を果たした。四大大会のシングルスで、男女を通じて日本勢初制覇となった昨夏の全米オープンから連勝となった。世界ランキングで、大坂はアジア勢初の1位に就いた。

No.3イチロー引退、現役28年に終止符

日米通算4,367安打を放ったマリナーズのイチロー外野手(45)=本名:鈴木一朗=が3月21日、東京ドームで行われたアスレチックス戦終了後に記者会見を開き、「きょうのゲームを最後に現役生活に終止符を打つ」と語り、引退することを表明した。試合後には、スタンドの観衆からイチローコールが湧き起こり、グラウンドを1周して手を振って感謝の気持ちを表した。

No.4日本、王座奪回ならず アジア杯サッカー

サッカーのアジア・カップは2月1日、アブダビで決勝が行われ、日本はカタールに1−3で敗れ、2大会ぶり5度目の優勝を逃した。2022年ワールド・カップ(W杯)開催国のカタールは初制覇。1次リーグから6戦全勝で勝ち進んだチーム同士の一戦。日本は立ち上がりから精彩を欠いて前半に2失点。後半24分に南野(ザルツブルク)が1点返したが、その後にPKで3点目を失った。カタールの先制点を決めたアリは通算9得点で大会最多記録を更新し、最優秀選手に選ばれた。

No.5渋野、全英女子で優勝 日本勢42年ぶり

女子ゴルフのメジャー最終戦、全英女子オープンは8月4日、英ミルトン・キーンズのウォバーンGC(パー72)で最終ラウンドが行われ、メジャー初出場の渋野日向子(20)が通算18アンダーで優勝した。日本選手の海外メジャー制覇は、1977年の全米女子プロ選手権を制した樋口久子以来、42年ぶりで2人目の快挙。優勝賞67万5,000ドル(約7,200万円)を手にした。

芸能・文化
時事通信社提供

No.1首里城で火災 6棟焼失、正殿から出火

焼失する前の首里城正殿正面
焼失する前の首里城正殿正面

10月31日午前2時40分ごろ、那覇市の世界遺産、首里城跡に建つ木造3階建ての首里城正殿から出火して延焼し、正殿と北殿、南殿など6棟と奉神門を焼き、約8時間後に鎮圧された。首里城正殿などは戦前に国宝に指定されたが、戦災で失われ、現在の建物は1992年に復元されていた。正殿の向かって左側から火が上がり、その後北殿、南殿へと燃え移った。正殿はほぼ全焼して焼け落ちた。首里城跡は中国と日本の築城文化を融合した独特の建築様式などに価値があるとされ、2000年に世界遺産として登録された。

No.2吉野氏にノーベル化学賞、リチウムイオン電池開発

スウェーデン王立科学アカデミーは10月9日、2019年のノーベル化学賞を、スマートフォンなどに利用が広がるリチウムイオン電池を開発した吉野彰旭化成名誉フェロー(71)と米テキサス大のジョン・グッドイナフ教授(97)、米ニューヨーク州立大のスタンリー・ウィッティンガム卓越教授(77)の3人に贈ると発表した。日本人のノーベル賞は医学生理学賞を昨年受賞した本庶佑・京都大特別教授に続き2年連続。

No.3「仁徳陵」世界遺産に、国内で23件目

国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は7月6日、日本が推薦した国内最大の前方後円墳である仁徳天皇陵古墳(大山古墳)を含む「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」(大阪府)を世界文化遺産に登録すると決定した。国内の文化遺産は、昨年の「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本両県)に続き19件目で、自然遺産を合わせると世界遺産は23件目。大阪府としては初めてとなる。

No.4英王子夫妻に第1子、名前は「アーチー」

ヘンリー英王子(34)と妻メーガン妃(37)は5月8日、ロンドン近郊ウィンザー城で、6日に生まれたばかりの男児を初めて公の場で紹介した。夫妻の第1子で、王子は「感激している。彼がゆっくりと成長していく貴重な時間を共に過ごすのが楽しみ」と喜びを語った。男児は王位継承順位第7位で、エリザベス女王の8番目のひ孫。王室はお披露目後、男児が「アーチー・ハリソン」と命名されたと発表した。

No.5ローマ字「姓-名」、来年1月1日から実施

政府は10月25日、国が作成する公文書で日本人名のローマ字表記を原則として「姓−名」の順にすることについて、具体的な表記対象として行政機関の外国語ウェブサイト、外国語の書簡や相手国に日本の立場を説明する資料などで用いることを申し合わせた。来年1月1日から実施する。ただ、国際機関が指定する様式など特段の慣行がある場合は「名−姓」順でも良いとした。

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