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失業者100万人で7.4%の失業率に

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求人も増えたが1か月で0.3%ポイント上昇

 7月16日、オーストラリア統計局(ABS)の新しい数字で、コロナウイルスのさなか、失業率が22年ぶりの高率になったことが判明した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 失業者数は100万人近い数になっており、2020年6月の失業率は5月の7.1%から0.3%ポイント上昇して7.4%になっている。また、2020年2月以来2.3%ポイント上昇しており、この数字は1998年後半以来の最高になっている。

 ABSは、「公式失業者数は992,000人で、1978年に月間失業者数を記録するようになって以来最高の数字になっており、5月以来69,300人の増加となっている。

 ただし、ABSの数字から、失業率増大と同時に雇用総計も増大し、1,230万人になっていることが見て取れるが、フルタイム雇用は38,100人減少し850万人になっている。

 また、不完全雇用が1.4%ポイント減少して11.7%になっており、フルタイム雇用労働者が1日8時間、週5日の労働時間を獲得していることを示している。

 雇用が増加しているにもかかわらず、失業率が上昇しているのは、求職人口が増えているためでしばらく求職をあきらめていた人々が再び仕事探しを始めていることが分かる。また月間総労働時間も6,930万時間増加している。

 ABSのビョルン・ジャービス労働統計部長は、コロナウイルス社会規制が徐々に緩和されてきたことが雇用増大や休職者増大につながっているのだろう、として、「国内の就業率は5月の58.2%から1%ポイント増えて59.2%になっている」と述べている。

 また、失業率を州、準州別に見ると、失業率がもっとも高いのはSA州で8.8%、また、WA州で8.7%となっており、NSW州も5月から0.5%ポイント上昇し、6.9%となっている。また、VIC州は0.6%ポイント上昇し、7.5%になっている。
■ソース
Jobless rate at 22-year high, almost 1m Australians unemployed

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