シドニー近郊鉄道1日運賃無料運行

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政府と労組の間で乗客への補償で合意

 3月24日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、先に労組の小規模な争議行為に対して州鉄道局が列車の全面運行を停止したことで鉄道乗客に多大な影響が出た補償として、NSW州政府と鉄道市電バス労働組合(RTBU)との間で、鉄道運賃無料措置の合意があったと報道している。

 3月25日は再び列車運行に大きな混乱が出る可能性があったが、州政府とRTBUが合意し、鉄道運賃無料とすることが決まった。

 これはRTBUが、州政府に対して、「鉄道経営者側が行った、2月の鉄道24時間シャットダウンに関して、利用者への謝罪として運賃無料日を設けない限り、6月まで毎週金曜日に労働争議を繰り返す」と通告していたもので、3月24日にデビッド・エリオット運輸相が、「政府と労組の間で合意が成立し、労働争議は回避された。政府と労組は利用者の鉄道運賃無料日を設ける。鉄道利用者、家族、中小事業者はこの措置の経済的利益を受けられる。この合意により、25日の鉄道運行の混乱は回避された。私は、運輸大臣としてRTBUと協力し、州民の利益になる措置を提供していくつもりだ」と語っている。

 2021年に州営鉄道の企業内労使協定が失効して以来、鉄道経営者である州政府と鉄道労組の間で長期にわたって紛争が続いてきた。しかし、2月の1日シドニー近郊鉄道全面シャットダウンで利用者に支障が出た補償として3月初めには政府側が運賃無料日を設ける考えを示していた。

 州政府と労組の間には賃金問題だけでなく、州政府が新たに購入した新型車両の設計で既存の線路や駅施設との間に干渉があることが知られており、労組は新型車両の安全性について保障を求めていた。また、州鉄道網が民営化されないよう保証を求めていた。

 エリオット大臣は、「現在続いている異常気象とコロナウイルスによる鉄道職員不足問題が列車運行に支障をもたらす可能性がある」と警告している。
■ソース
Fare free days ahead for Sydney commuters as industrial action averted

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