郵便投票の増加で開票結果判明が伸びる可能性も

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投票日より13日後の郵便到着分を有効とする規則で

 5月9日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、2022年連邦総選挙の郵便投票数が2019年を上回っており、開票では投票箱の開票が即日に始まるが郵便投票分については投票日から13日後の郵便到着分を有効とするため、即日開票で保守・労働当選議席数伯仲となった場合、政権の行方が即日開票で決まらない可能性があると伝えている。

 オーストラリアの選挙人名簿に登録されている1,720万人のうち、200万人が豪選挙管理委員会(AEC)に郵便投票を届け出ている。2019年の郵便投票者150万人も記録的な高率とされたが、2022年にはそれをさらに上回っている。

 郵便投票は5月21日の投票日以降13日間の郵便到着分が有効とされるため、かなりの票が5月21日の即日開票分には含まれないことになる。投票日夜には選挙管理委員会がある程度の開票結果を示すが、実際の開票結果は全ての票が集計されるまで決まらない。

 AECのイバン・エキン=スミス広報担当官は、「当日開票数が少なく、しかも得票数が伯仲している場合には、即日開票では票の行方を判断することが難しくなる」と語っている。

 さらに、「一つの選挙区では接戦しており、他の選挙区では得票率がはっきり当選を決めている事もあり得る。下院で保守連合・労働相互の当選議席数が迫っている場合、たった1議席の違いが政権の行方を決めることになる」と語っている。

 予想では保守連合・労働党の一次支持率が伯仲しており、少数派内閣になる可能性が政界の周辺で真剣に言われ始めている。先週5月6日に発表された「Resolve Political Monitor」の調査結果でも、保守連合のスコット・モリソン連邦首相が政権を逃す可能性が大きくなっているが、さりとてアンソニー・アルバネージ労働党も各議席の当落可能性を見た場合には勝利確実というにはまだ遠い。

 豪国立大学(ANU)政治学部のジョン・ウォハースト名誉教授は、「いわゆるチール無所属と呼ばれる候補者が増えており、都市部選挙区で自由党候補を脅かしている。このチール無所属候補の増加が保守連合と労働党の議席伯仲に拍車をかけている。その上に郵便投票があり、たとえ少数派内閣になる可能性があっても何週間も選挙結果がはっきりしないことになる可能性がある」と語っている。
■ソース
High postal vote could delay result in a close contest

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