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デイルズフォードの人気店がカールトンへ進出、今後の味に期待大/それでも恋するメルボルン

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それでもするメルボルン

デイルズフォードの人気店がカールトンへ進出、今後の味に期待大

日曜日限定の4コースから。メインは肉か魚から選べ、ベジタリアンの人はアレンジも可能。好みがあれば事前に相談を
日曜日限定の4コースから。メインは肉か魚から選べ、ベジタリアンの人はアレンジも可能。好みがあれば事前に相談を

皆様、明けましておめでとうございます。新たな年の幕開けは、2018年11月末にカールトン地区に進出した「KAZUKI’S」をご紹介したい。

店の名前を聞いてピンときた人は相当のグルメ通のはず。元々同店はメルボニアンに人気の保養地・デイルズフォードにあったファイン・ダイニングの名店で、雑誌『グルメ・トラベラー』や、各フード・レビューでも高評価を受けた。メルボルンに待望の出店ということで、グルメ・ファンの間で話題になっている(デイルズフォードの店舗はカジュアルなレストラン「SAKANA」に名前を変え引き続き同じオーナーが経営している)。

シティー寄りのカールトン地区にあり、メルボルン・セントラル駅から歩いても10分程のライゴン・ストリート沿いに位置するシックなグレーの建物。店内も外観と同じの色のトーンでまとめられ、落ち着いた雰囲気だ。1階は2人や4人掛けのテーブル、2階は大きな丸テーブルが置かれグループでも食事が楽しめる。開店3週間目の日曜日に訪れたが、45席ある店内は午後1時にはほぼ満席で、誕生日や特別な日を祝う家族連れなど、幅広い客層が訪れていたのが印象的だった。オーナー・シェフの津谷和輝さんを筆頭に5人のシェフ、フロア・スタッフが切り盛りしていて、既に何度か足を運んでいる顧客もいるそうだ。

余計な装飾がなくシンプルにまとめられた店内。落ち着いて料理と会話に集中でき、居心地が良い
余計な装飾がなくシンプルにまとめられた店内。落ち着いて料理と会話に集中でき、居心地が良い

料理はフランス料理の技術をベースに、地元の素材と日本食材の融合が皿の上で表現されている。アラカルトでも楽しめるが、日曜日を目当てに客が来る理由は、日曜日限定のお得な4品75ドルのコースがあるからだ。毎週内容が変わり、訪れた日は「サーモンの刺し身と特製ドレッシング」の前菜、「リコッタ・ダンプリングとカリフラワーのピュレ」「鯛のソテーとアサリ入りの和風ソース」、それに「ヨーグルトのソルベ」という内容だった。和食材を使い、日本酒に合いそうな前菜をオプションで付け足し、5コース120ドルのコースにもできるそうだ。全コースに同店特製の「海苔バター」パンが付いてくる。この海苔バターは時間を掛けて煮詰めた海苔に、バター、みりん、酒、梅干しペーストを合わせた物で、シンプルだが日本人であれば間違いなく好きな味だろう。

こういった「意外な食材の組み合わせ」を模索し、新しい味との出合いを提案するのが同店の神髄だ。人も料理も「一期一会」。次回はどんな出合いが待っているのか、今後の味の進化にも大いに期待したい。

■KAZUKI’S
121 Lygon St., Carlton VIC
営業時間:月~土ランチ12PM~3PM、ディナー6PM~9PM、日ランチ12PM~3PM
Tel: (03)9349-2223
Web: kazukis.com.au


大木和香
泣いたり、笑ったり、怒ったり、メルボルンで暮らす毎日はいろいろなことがあるけれど、日々発見することがたくさん。2児のママ・エディターが綴る、メルボルンのおいしいもの情報。インスタグラムでは「日々の徒然」や「食いしん坊日誌」を、ブログではメルボルンのお店やライフスタイルも紹介している。
講談社「Mi-mollet」ブログ(www.mi-mollet.com/category/blog-oki
インスタグラム(@waka_melbourne

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