まだ行ってないの? ブリスベン・シティーの目と鼻の先、カンガルー・ポイント —タカ植松のQLD百景

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QLD百景

第15回 シティーの目と鼻の先/カンガルーポイント

Text by Taka Uematsu
Photo by Naohiro Hayakawa

 今回ご紹介するのは、この写真に写るストーリー・ブリッジでも、ブリスベンのリバー・フロントのどちらでもない。この写真ではちょうどその2つの真ん中に位置するカンガルー・ポイント、シティーの対岸にあるサバーブそのものについて。

 かつては、意外にも重工業、中でも造船ドックが並ぶ工業地区だったらしい。今や、その面影はドックサイドというフェリー乗り場(現在、改修のため閉鎖中)などに少し残るのみだ。シティーに徒歩やフェリーで簡単に行ける立地は、レジデンシャルの高層アパートメントが立ち並ぶ人気エリアだ。

 ストーリー・ブリッジのたもとからゆっくりと上る地形を、いつもにぎわうパブ「ストーリー・ブリッジ・ホテル」を横目に見ながら南に歩くこと20分弱。シティーのリバー・ビューを一望できる絶好のポイントとして人気のカンガルー・ポイント・クリフにたどり着く。その崖は、ロック・クライミングの名所として知られ、ストーリー・ブリッジと並ぶサバーブの顔だ。

 しかし、そんなカンガルー・ポイントで筆者が一番好きなのは、長細いサバーブの突端、川を挟んでシティーと目と鼻の先にあり、写真でもしっかり捉えられているホルマン・ストリート埠頭から出るクロスリバー・フェリー。

 ものの数分だけの乗船でも、シティーに用事がある時には橋のたもとに車を停め、この “渡し船”に飛び乗って風に吹かれるのが、変わらぬいつものお約束だ。

 運良く、同じ区間を通る観光周遊用の赤い“シティー・ホッパー”に巡り合えれば、無料乗船のラッキー・チャンスが待っているのもうれしい。あ、でも、忘れていた……。今年末まで、いつもの埠頭は運行中止だった。早い再開を待ちたい。

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