日豪プレス・メディア体験プログラム2021
東京経済大学生、10日間の職場体験リポート
東京経済大学・佐藤廉太郎の「腕試し」インターンシップ
志望しているマスコミ業界で腕試しをしたかった
私の長所である創造力とプレゼンテーション力が現時点でどれほど通用するのか、志望しているマスコミ業界で試すべく、日豪プレスのメディア体験プログラムに参加した。日本でのインターンシップは1日完結型や数日間しか働けないものが多かったので、3週間にわたり50時間も業務を行えることに非常に魅力を感じ、一切迷わず日豪プレスでインターンシップを行うことを志願した。
営業部、編集部、オンライン部での業務
3週間にわたるインターンシップでは、初週は営業部、2週目から3週目の前半にかけては編集部、3週目の後半はオンライン部で業務を行った。
営業部では、企業向けに多様な広告掲載方法を案内する「メディアキット」に掲載する新たな広告スタイルの発案や、特集記事に関するクライアントのアポイントメント・リストの作成に取り組んだ。
編集部では、原稿の赤入れの方法や文章の書き方を教わったり、デザイン部との質疑応答を行うことで知識をインプットした後に、記事の執筆に挑戦。また、企画案を出す課題では、新たな連載記事を提案した。
オンライン部では、編集部での業務で執筆した記事をWordPressを活用してウェブサイトに掲載する方法について学び、実践。SNS運用に関しての意見交換や、日豪プレスの公式Instagramに投稿する動画の作成も行った。
アイデアの斬新さと実現の可能性のバランスを取ることの重要性を実感
営業部でのメディアキット作成の際、私はファッション関連のウェブ記事内にオンライン試着スペースを展開する「自己カスタマイズ型」広告や、Instagramの複数枚投稿機能の長所を生かした「紙芝居型」広告を提案した。
これまでにない広告をコンセプトに考えたアイデアの独創性に関しては評価して頂けたが、実際に運用するための課題に応えることが非常に難しかった。自己カスタマイズ型広告では、ユーザーそれぞれの体型に当てはめられる仕組みにすることなどを工夫した。そのような工夫を積み重ねていくことで実現の可能性を高めていくことが、サービスを運用するにあたって必須であることを強く感じた。
「誰が得することができるか」を考えること
先述のメディアキットでは、読者はもちろん広告主にも価値があるものに仕上げる必要があった。私がアイデア創出を行う際には、目新しさを重視するあまり広告主のことを軽視してしまったことを反省している。
編集部での業務の際に提案したページ内に1字しか使わずに、新鋭のクリエイターがイラストでその文字を表現する公募型企画「今月の一文字」でもアイデアの斬新さは十分あるが、どのようなイラストを載せるか審査する日豪プレスのスタッフの負担面などは考慮せずに企画を膨らませてしまったことも、同様の反省点がある。読者に興味深い記事を提供するための人的コストパフォーマンスも重視するべきだった。
基本的には利用者が得る恩恵を重視するが、企業側にも目線を向けて企画の価値を高めていくことも大切だと実感した。
興味のベクトルが広がった!
私はアナウンサー志望で、他業種に関しての知識は欠乏気味であった。そのためアナウンサーになれなかった場合は、自身の長所が生かせる業種に就けないリスクをはらんでいたため、今回のインターンシップの経験を通して、私の創造力や発案力が社会に出た時に通用するかもしれないと、手応えを感じたことがとても大きな収穫になった。
また、どの部署の仕事も非常に興味深く、就職活動では放送業界だけでなく、広告、出版業も調べてみようと感じるほど心を動かされた。就職活動のセオリーは「風呂敷は大きく開いて小さくたたむ」とよく耳にする。この3週間で、私の風呂敷は確実に大きく開かれたと確信している。
こちらより動画をご覧いただけます。
Instagramのリールから:
日豪プレス・メディア体験プログラム2021 東京経済大学生、10日間の職場体験リポート
プロフィル
さとう れんたろう
2000年生まれのいわゆる「ミレニアム世代」。東京経済大学経営学部流通マーケティング学科在学中。2010年、わんぱく相撲立川JC場所準優勝。高校球児だったこともあり、ハキハキと話す。同大学でグローバル・キャリア・プログラムに所属し、2021年にシドニーへオンライン留学。ご縁があり、日豪プレスのインターンシップに参加。