C組1位で準々決勝ラウンド進出

天皇皇后両陛下と愛子さまが見守る中、侍ジャパンの主砲・吉田正尚(レッドソックス)がすくい上げた打球は、完璧な放物線を描き、満員のライトスタンド中段に吸い込まれていった−−。
野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は8日、東京ドームで1次ラウンドC組の第8試合を行い、日本がオーストラリアに4-3で勝利した。日本は1次ラウンドでこれまで3戦3勝。C組1位で準々決勝ラウンド進出を決めた。15日に米マイアミのローンデポ・パークで行われる準々決勝で、D組2位と対戦する。
初戦のチャイニーズ・タイペイ(台湾)戦は13-0で圧勝。2戦目の韓国戦も、大谷翔平(ドジャース)、鈴木誠也(カブス)、吉田の主軸のホームラン攻勢で、8-6で競り勝った。だが、空前の最強打線はこの日の序盤、昨日までの猛攻がウソだったかのように沈黙した。
日本は4回裏、2死満塁で大谷という絶好の好機を迎えるも、2塁走者の牧秀悟が飛び出し、捕手のけん制に刺されてスリーアウト。試合は、両チーム無得点のまま中盤へ。
試合が動いたのは、オーストラリアの6回表の攻撃。若月健矢捕手(オリックス)の悪送球で、3塁ランナーが本塁を踏み、オーストラリアが1-0で先制した。
いずれも日本のミスでオーストラリアを利する嫌な展開。落胆ムードを断ち切ったのが、頼れる4番・吉田の一発だった。7回裏、2死1塁で2試合連続となる2点本塁打を放ち、試合をひっくり返した。
さらに、8回裏には、昨シーズンのセリーグ本塁打王(40本)に輝き、阪神のリーグ優勝に貢献した佐藤輝明のタイムリーで貴重な1点を追加。満塁からの押し出しでさらに1点を加えた。
オーストラリアは9回表、抑えの大勢(巨人)からソロ本塁打2本を奪い、1点差に詰め寄ったが、あと一歩及ばなかった。オーストラリアは9日夜の韓国戦で勝てば、C組2位で準々決勝ラウンド進出が決まる。負けた場合、オーストラリア、韓国、台湾の3チームが2勝2敗で並び、失点率で進出が決定する。