粗悪商品、不良商品のメーカーやサービス企業に
10月10日午前零時、毎年、消費者団体、Choiceが粗悪商品や不良商品、消費者に不利な金融サービス商品などを販売する企業を選んで授与する「ションキー・アワード(Shonky Awards)」2019年版が発表された。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
今年は、メディバンクの医療保険、AMPのスーパー年金などが筆頭に挙げられている。
Choiceは、メディバンク・プライベートの「基礎医療保険カバー」がやらずぶったくりだとしており、また、AMPのスーパー年金も同じように消費者に不利な内容になっているとしている。
粗悪商品販売の常習犯のコガン社、IKEAの粗悪冷蔵庫、砂糖たっぷりのシリアル、ペット保険業界全体などが挙げられている。
AMPの場合、契約者のスーパー年金が管理料や保険で次第に削られていき、遂には何も残らなくなる「ゾンビー口座」を多く抱えていることが指摘されている。
Choiceのアラン・カークランドCEOは、「今年は消費者を金のなる木か何かのようにあの手この手でむしり取る企業や業界を対象にした」と語っている。
Choiceは86点のペット保険約款を調べた結果、「ペット保険は我が国でもっとも値打ちのない保険商品だ。除外や複雑な規定で入り組んでおり、ペットをかわいがるオーナーの気持ちにつけ込んでおり、まったくムダな内容の保険ばかりで、どれ一つとしてペット所有者に勧められない」としている。
また、フリーダム・フーズのシリアル商品、XOクランチは、砂糖が22.2%も入っていながら健康スターを4つも表示している。健康スター表示制度が見直しされているが、「食品産業をこの見直しにタッチさせてはならない」と語っている。
また、IKEAのNedkyld冷蔵庫は、「これまでにテストした中でも最悪の冷蔵庫の一つだ」と語っており、食品を冷やしておくこともできず、またそのエネルギー・スター格付けの基準を達成していない。
また、電子製品ブランドのコガンは、2019年前半だけでもNSW州公正取引委員会に300件の苦情が寄せられており、カークランドCEOは、「まるで苦情を引き寄せる磁石のようなものだ」と語っている。
■ソース
Shonky Awards handed to Medibank health insurance and AMP super ‘lemons’