シーレーンと北部海域の安保貢献に期待

かつて太平洋で戦火を交えた日本とオーストラリアが、80年の時を経たいま、同志国として防衛協力をいっそう強化している。オーストラリアのリチャード・マールズ連邦副首相兼国防相は18日、三菱重工が建造する護衛艦「もがみ」の能力向上型(改良型)3隻を同国が導入する契約を正式に締結したと発表した。
最終的な配備数11席のうち、最初の3隻は日本から輸入して2029年から配備する。残りの8隻は西オーストラリア州のヘンダーセン海軍工廠で建造する。

オーストラリア訪問中の小泉進次郎防衛相とマールズ副首相が同日、南部メルボルンに寄港中の海上自衛隊の護衛艦「くまの」(もがみ型護衛艦2番艦)の艦上で、契約覚書書「もがみメモランダム」に署名した。

オーストラリア連邦政府は昨年8月、次期汎用フリゲート艦にもがみ型の能力向上型を選定していた。ともに最終選考に残っていたドイツ艦は選ばれなかった。
オーストラリア海軍が導入するのは、現行もがみ型をベースにひとまわり大型化した海自の次世代多機能護衛艦(FMM)。乗組員は92人と少人数で運用できるのが特徴だ。最大航続距離は1万海里で、ミサイル垂直発射装置(VLS)は現行もがみ型の16セルから32セルに倍増。対空と対艦のミサイルを備える。オーストラリア海軍のヘリ「SH-60Rシーホーク」も艦載できる。

マールズ副首相は「わが国の水上艦隊の重要性は、ここ数十年で最も重要性を増している」と述べた。その上で副首相は「これらの汎用フリゲート艦は、より大規模かつ高い打撃力を持つ水上戦闘艦隊の一翼を担い、海上貿易路と北部方面の安全保障に貢献する」と語り、厳しさを増す周辺地域の抑止力に資するとの考えを示した。

◼️ソース