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大迷惑な環境過激派 朝のシドニー湾トンネル封鎖

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ラッシュ時の交通は大混乱

 過激な環境保護グループが27日朝、通勤客で混雑するシドニー・ハーバー・トンネルの南行きレーンを封鎖する騒ぎがあり、ラッシュ時の市内の交通が大混乱した。ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州警察は、トンネルの進入路に車を停めて交通を遮断した容疑者の女を逮捕した。公共放送ABC(電子版)が伝えた。

 トンネルにつながる道路は大渋滞となり、シドニー・ハーバー・ブリッジに迂回する車で市内の広い範囲で交通がマヒした。トンネルの通行は午前9時15分ごろに再開されたが、渋滞は続き、警察はトンネルに近寄らないようドライバーに呼びかけた。

 容疑者は、気候変動対策の強化を訴える抗議行動「ブロケード・オーストラリア」の参加者の1人。抗議行動には約100人が参加し、通行を妨害しながら、市内中心部を行進した。ABCの記者はトンネルを封鎖した女とは別に、市内で参加者1人が逮捕されるのを目撃した。

 主催者は「気候変動の知識を広めるためだ」と開き直っており、市内で今後数日間は混乱が続くと市民に警告している。ブロケード・オーストラリアの参加者は、3月にも5日間にわたって市内南部の港湾地区ポート・ボタニーで妨害活動を実施していた。

 州政府は、道路や鉄道、トンネル、橋、産業施設への違法な妨害活動に対する罰則を強化。違反者には罰金2万2,000ドルか2年間の禁錮刑、またはその両方を課す。州政府は、合法的な抗議デモは阻止しないとしているが、経済活動に打撃を与える「無政府主義者的な抗議行動の参加者」は厳しく取り締まる方針だ。

■ソース

Blockade Australia protesters close Sydney Harbour Tunnel, sparking traffic chaos (ABC News)

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