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6年ぶりに豪中首脳会談へ 15日バリで

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「前提条件なしに」 アルバニージー首相が表明

 主要20カ国(G20)首脳会議に出席するためインドネシアのバリ島を訪問しているオーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は14日、中国の習近平国家主席との豪中首脳会談を豪州時間の15日に行うと表明した。公共放送ABC(電子版)が伝えている。

 豪中のリーダーが顔を合わせるのは、スコット・モリソン首相(当時)が習主席と非公式に言葉を交わした2019年のG20大阪サミット以来3年ぶり。公式な首脳会談は2016年以来6年ぶりとなる。

 オーストラリアは近年、中国の海洋進出や人権問題、新型コロナウィルスへの対応などを厳しく批判。日米豪印の枠組み「クアッド」や米英豪の安保枠組み「AUKUS」(オーカス)を通して、西側諸国による実質的な中国包囲網に参加している。これに対し、中国は石炭やワイン、大麦などのオーストラリア産品を事実上禁輸とし、両国の外交関係は冷え込んでいる。

 アルバニージー首相は「オーストラリアは私たちの独自の立場を伝える。明日、習主席と建設的な議論ができることを楽しみにしている」と述べた。

 また、同首相は「私たちは前提条件なしに、信用に基づいて議論に臨む。建設的な対話を期待している」と述べ、経済制裁の解除について期待を表明しなかった。その上で首相は「相互の理解を促進するために話し合う必要がある」と語った。

 一方、習主席は「アルバニージー氏が新しい労働党政権の首相に就任して以来、オーストラリア側は2国間関係を正常化させるために中国と協力したいとの意思を明らかにしてきた。中国側も、国交正常化50周年を機に、持続可能で健全、安定的な中豪関係の発展に向けて協力していきたい」と前向きな姿勢を示した。

■ソース
Anthony Albanese to have one on one meeting with Xi Jinping at G20(ABC News)

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