「野宿者人口の増加は非常な悲劇」

ムーア市長、市内の野宿者調査で

 年に2回、シドニー市役所職員とボランティアが市内を回り、ホームレスの人々の人口調査を行っている。今回も行われ、「ストリート・カウント」報告書が発表された。その中で、クロバー・ムーア市長は、「今回の調査でホームレスの人々の人数が劇的に増えていた。これは非常に悲劇的なこと」と語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 今回の調査では都心部だけで480人が毎晩野宿しており、2010年に調査を始めて以来最高の数字になった。

 ムーア市長は、「根本的な問題は、安い宿泊施設や公共住宅に欠けていることであり、また、精神障害や薬物中毒を抱えている人々に対する支援が限られていることだ。これが悲劇的な状況だ。シドニーが住宅危機にあることはよく知られている。中間所得階層でさえ、家賃や住宅ローンの払いに苦労するという状況になっている」と述べている。

 市内の調査では、35人が25歳未満で、そのほとんどがシドニー首都圏出身だった。また、半数以上が精神障害を経験したことがあると答え、3人に1人は頭部の傷害を負っている。

 このような野宿者増加について、NSW住宅協会連合会のウェンディ・ヘイハーストCEOは、「住宅価格高騰とそれにともなう賃貸料の上昇が、ホームレスの人々が社会復帰することを妨げている。この調査の数字は、政府が昔のように公共住宅政策を復活させなければならないことを示している。待つことはできない。今すぐ始めなければならない」と語っている。

 また、野宿者に食事を提供しているWill2Liveチャリティ団体創始者のウィル・ホウズは、「人が野宿者になることを止めなければならない。しかし、現実には事態が重くなってからようやく援助の手が差し伸べられる。そして、再び街頭に放り出されるのだ。これは誰にでも起きることだ。政府が公共住宅を用意しなければならない」と語っている。
■ソース
Sydney’s Mayor Clover Moore ‘deeply saddened’ by rise in homelessness

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