国連、ウィキリークス設立者支持の判断

イギリスはなおもアサンジ逮捕の構え

 クイーンズランド出身のオーストラリア人で、公電暴露ウエブサイトのウィキリークスの設立者、ジュリアン・アサンジ氏は、イギリス滞在中にスエーデン当局から親告罪の強姦容疑で手配を受けており、その後ロンドンのエクアドル大使館に駆け込み、2012年6月にエクアドル政府から亡命を認められた。イギリスとスエーデンの間には引渡条約があり、スエーデンとアメリカの間にも同様の条約があるため、アサンジ氏は、「スエーデンに行けばそのままアメリカに引き渡され、アメリカの法律に基づいて死刑判決もあり得る」としている。しかし、大使館から一歩でも出ればイギリスの領地でイギリス警察の逮捕権が行使されるとあって、1年以上も大使館の中で暮らしてきた。このほど、国際連合がアサンジ氏を支持する決議を採択しており、イギリスの出方が注目されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 アサンジ氏の弁護団は、「国連のパネルは、アサンジが不法に身柄を拘束されている」と判断した。イギリス政府が国連の判断を無視すればイギリスの評価が落ちるだけだ」と発表した。しかし、スエーデン当局者は、「国連の判断は強姦罪捜査に何の公式な影響もない」と語っている。

 また、アサンジ弁護団は、「過去にイラン、ミャンマー、モルジブが国連パネルの判断に従っている。イギリスがこれを無視すればイギリスが信用を落とすことになる。イギリスは、引き渡し協定を遵守すると発表しており、アサンジは依然として逮捕される可能性がある。国連はアサンジの即時釈放を要求している」と発表、また、「国連パネルの判断を無視するならスエーデンにとってもイギリスにとってもこの事態に終わりはない」と語っている。

 これに対して、イギリス政府は、「不法な拘束はしていない。彼が任意で合法な逮捕を逃れるためにエクアドル大使館に留まっているだけだ。強姦容疑は依然としてあり、欧州逮捕状は依然として有効だ」としている。

 フロントライン・ジャーナリズム・クラブ設立者で、アサンジ氏を支持するボーン・スミス氏は、「アサンジは、すべての問題はアメリカがアサンジ引き渡しを望んでいることにある」と語っている。
■ソース
Julian Assange’s legal team says UK risks international reputation if it ignores UN findings

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