現首相、前首相をたしなめる異常事態

防衛文書漏洩に前首相が新聞に発言

 トニー・アボット前首相がルパート・マードック系の全国紙、オーストラリアン紙で次期潜水艦艦隊建造問題について発言したが、同じ紙面に防衛白書草案の内容が記載されたため、マルコム・タンブル現首相が連邦警察(AFP)に捜査を指示し、AFPは直ちに捜査を開始した。しかし、犯人は閣僚か上級官僚しか考えられないため、政府与党内には緊張が高まっている。マルコム・タンブル現連邦政府の政策遂行を危うくするアボット前首相の言動に、ついにタンブル現首相がアボット前首相をたしなめるという前代未聞の事態になった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 アボット前首相は、現コリンズ級潜水艦隊に代わる次期潜水艦の導入が2030年以降に延期されたので驚いていると発言したが、タンブル首相は、「次期潜水艦隊導入の時期については初めから変更はまったくないことは豪軍参謀長も国防省事務次官も証言している」として、アボット発言を真っ向から対立した。一方、アボット氏は、「自分は漏洩犯人ではない」と犯行を否定している。

 タンブル首相は、「アボット氏には自分の意見を表明する権利があるが、簡単明瞭な事実として、政府の潜水艦プログラムは2013年以来代わっていない。トニーは異論を唱えているが、当時から政府に助言をしていた人々が明言しているのであり、政府は国防専門家の答申しか信頼しない」と語った。

 野党労働党のビル・ショーテン党首は、「タンブル政権は分裂し、互いに戦っている状況だ。トニー・アボット氏は前首相として、タンブル首相が自分の政治遺産を捨て去るのではないかと心配でたまらないようだ」と語った。
■ソース
Malcolm Turnbull chides Tony Abbott over submarine comments after defence papers leaked

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