その上、迅速抗原検査キットは品切で手に入らず
NSW州政府のコロナウイルス・ロックダウン停止、規制緩和以来コロナウイルス感染者が爆発的に増加しているにもかかわらず、PCR検査体制は人手不足で検査希望者は炎天下に数時間の行列、時には待った挙げ句に検査所がさばききれずに閉鎖することもある。PCR検査に代わる簡易検査として迅速抗原検査(RAT)が勧められているが、これも需要急増で薬局はどこも品切が続いている。1月4日付ABC放送(電子版)は、同放送のライブ・ブロッグ読者からの体験談をまとめている。
「セーラ」さんは、1月3日、ゴールド・コーストのサウスポートのドライブ・スルー検査会場で午前6時から飲まず食わずで炎天下に6時間半並んだ挙げ句、気分が悪くなり、行列を半ば進んだところで抜け出してきた。何時間も待たずにPCR検査を受けられるところもなく、どこにもRATキットがない。残念なことだ、と語っている。
妊娠24週間の「BB」さんは、同居家族が検査でコロナウイルス陽性と判定されており、自宅で検査しようにもRATキットが手に入らない。3日にはRAT陽性の検査キットを持った大勢の人々と2時間並び、彼女の番が来たら、検査担当者に、「RAT陽性の検査キットを持って列に並ぶよう」に言われている。
「現在はRAT陰性だが、自宅で観察するつもりでもRATキットが手に入らないからどうにもならない」と語っている。
VIC州のOver_isolationと名乗る読者は、妻が家庭接触のため検査を受けたが、結果を待ってすでに6日めになる。電話をかけて検査結果を聞こうとしても、「電話が混み合っており、応対できない」と言われて受話器を置いている。
シドニーの病院では主任の医師が、同僚がコロナウイルス患者治療の重圧で辞めていく、NSW州首相には1週間医療の現場で過ごしてみるよう言いたい、と語っている。
ブリスベンの市民は、1月3日にブリスベンの4cyteクリニックで1時間半行列に並んだ挙げ句に検査終了と追い返された。4日に再び行き、前日より長い時間待った挙げ句に再び追い返された。RATキットを買うために自宅を離れることはできないのでRATキットも手に入らない。病気で腹も立っており、もう明日4cyteに行く気にもならないと語っている。
VIC州の市民は、9時に始まる検査場に6時20分に着いたが既に長蛇の列で、それでも9時まで待ち、検査会場が開いたが9時30分に検査会場が閉まり、追い返された。オンラインではその会場が閉まっていることは表示されていない。オンラインでリリーデールの検査会場が開いていることが分かったが、待ち時間が5時間でその頃には会場が閉まる時刻だ。まるで悪夢だ、と語っている。
■ソース
You told us how hard it is to get a COVID-19 PCR and rapid antigen test right now and how long it takes to get results back