「オーストラリア・デー後に感染者増加の懸念も」
1月22日付ABC放送(電子版)は、同月21日午後8時までの24時間にコロナウイルス検査で20,148人が陽性と判定された。うちRAT検査で8,566人、PCR検査で11,582人と伝えている。入院患者総数は前日の2,743人から2,762人と微増しているが、ICU収容患者は209人から204人へと微減している。
また、死者は30人、入院患者総数は2,762人と伝えている。
22日午前、記者会見に立ったドミニク・ペロテーNSW州首相は、「1月26日のオーストラリア・デーと2月1日の新学年始業式の後では再び大きな波がやってくる可能性がある」と警告している。
記者会見でペロテー州首相は、「児童生徒は新学年初日から登校し、授業に出る」と語っており、未成年の接種状況は、5歳から11歳までの児童生徒の最低1回の接種率は24%強、また、16歳以上の人口の32%弱がブースター接種済みとなっていることから、2月1日から学校が始まるにもかかわらず、5歳から11歳までの接種率は低いままということが懸念される。これに対して、ペロテー州首相は、「カレンダー通りに学校を始めることは子供にとっても親にとっても非常に大切だと言える。もし、子供が学校に行かなければ、労働力の5%が家庭で子供の世話をするために欠勤すると言うことになるからだ」と語っている。
さらに、「これは生活正常化の一歩だが、学校で新学年が始まること、人々が休暇から帰ってくること、また、オーストラリア・デー終了後は例年通り1年間の生活が始まることから、その後にコロナウイルス蔓延の波がやって来ることが予想される。患者数が大きく増えることが予想されるが、NSW州は備えができている」と語った。
これまでペロテー州首相は、「子供が対面授業に戻る上で、州立学校では迅速抗原検査(RAT)が重要な要になる」と語っており、1月20日の全国閣僚会議の後で学校復帰最終計画が発表されるものと期待されていた。
NSW州保健局のスーザン・ピアース副局長は、5歳から11歳までの児童の半数が新学年開始までに接種を受けることはまだ可能だし、オーストラリア・デーも含め、州内のクリニックで子供の接種の予約を受け付けている。今後少なくとも児童の接種率を最低70%まで引き上げたい」と語っている。
■ソース
NSW records 30 deaths from COVID-19, hospitalisations increase to 2,762