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連邦政府「ロシアへの渡航を当分見合わせるように」

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政府は、ロシア滞在の豪国民にも退去勧告

 プーチン・ロシア政権のウクライナ侵略が予想された段階でウクライナの首都キーフにあったオーストラリア大使館は既に閉鎖しており、ウクライナ在住オーストラリア人にも国外退去が勧告されていたが、ロシア軍のウクライナ侵略が現実となり、膠着化している現在、2月27日には連邦の外務通商省が、今後ロシア国内の状況がどうなるかますます不鮮明になってきているため、ロシアへの渡航情報で「渡航を当分見合わせるよう」警告し、更にロシア滞在中のオーストラリア国民にも退去勧告を発令した。

 2月28日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 アメリカとEUは、ロシアのウクライナ侵略に対する経済制裁、スポーツでロシア・チーム出場禁止、ロシア企業・個人が所有し、または管理する航空機の領空通過禁止などの措置で同国の孤立化を図っているため、ロシア国内での生活が苦しくなり、またロシアからの出国が難しくなる可能性もある。連邦政府は、ロシア在住のオーストラリア人に対して、「安全に出国できるならできるだけ早く出国するように」と呼びかけている。渡航情報では、「ロシアとヨーロッパの間の民間航空路線が著しい影響を受けており、ロシアでは民間航空機の利用を停止した空港も現れている。また、ロシア国内で外国発行のクレジット・カード、デビット・カードでの決済を拒否されたという報告もある。カードの利用を拒否された場合に備えて現金などの手段を持ち歩く必要がある」としている。

 西側がロシアの主立った銀行を国際決済システムのSWIFTから排除したこととロシア中銀の決済を停止すると決めたことで、今週中にもロシアの金融部門で混乱が起きることが予想されるとしている。

 ロシアではプーチン大統領が核抑止部隊に対して高度警戒態勢を指令したことが伝えられており、スコット・モリソン連邦首相は、「無謀な行為」と非難している。

 ウクライナ国内ではロシア侵略軍に対して激しい抵抗を続けているが、今後ロシアが侵略攻撃を強化する可能性もあるとのアナリストの警告がある。
■ソース
Federal Government urges Australians not to travel to Russia as Ukraine war escalates

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