検索
Close this search box.
検索
Close this search box.

「冷凍食品・生鮮食品とも何か月も高値が続く」

SHARE

独立系スーパーマーケット・チェーン・トップが予測

 ロシア軍のウクライナ侵略戦争が続いており、世界の多数の国がロシアに対して経済制裁を課していることから今後化石燃料の供給やウクライナ、ロシアの農産物の流通も止まることが予想される。その上に、NSW州北東部とQLD州南西部で大水害が起き、食糧供給に非常な重圧がかかっている。

 3月21日付ABC放送(電子版)は、ノース・シドニー、モスマンのリッチーズIGAのフレッド・ハリソンCEOの談話として、「ブロッコリの価格がキロ7ドルに跳ね上がっている。水害のため、生鮮青果物が品薄になっている」と伝えており、キャベツ、ジャガイモ、ブロッコリなどの価格は、2,3週間前に比べても75%ほど跳ね上がっているとしている。

 また、どの小売業者も、「生鮮材料、エネルギー価格、輸送コストのすべてが値上がりにつながっている」と語っている。

 ハリソン氏は、「青果物の価格は今後少なくとも半年はこの高値を続けることになるかも知れない。それに合わせて冷凍野菜も値上がりは必至だ。特に冷凍野菜はパンデミックからまだ回復していない。どこの加工業者もスーパーマーケットに卸すために十分な量の生鮮野菜を手に入れるために苦労している。業者が価格引き上げをしてくることは確かだが、それもまだ2,3か月先になるかも知れない。これから2,3か月の間、冷凍野菜の品薄が続くことも考えられるが、それでも生鮮野菜を買うよりは安くつくだろう」と語っている。

 Rabobankでは、牛、羊の食肉価格の高値を以前のように野菜の安値で相殺できなくなったため、今後赤身肉価格が上昇すると予測しており、「過去2,3年の間に牛肉価格も著しく上昇している。小売業者も消費者もある程度まではこの高値を吸収することができるが、現在のように他の食品も値上がりが続くと、消費者は肉にそれほど金を賭けられなくなる」としている。

 そればかりでなく、自動車燃料価格やその他のコストが上がっており、ハリソン氏は、精肉青果はコストが直ちに価格に跳ね返ってくるが、それ以外の食品雑貨の価格は2か月ないし4か月遅れてやってくるものだ。その頃には供給業者が値上げの事情を伝えてくることになる。スーパーマーケットの店頭価格に反映してくるまでには8週間くらい経過するというのが普通だ」と語っている。
■ソース
Fresh and frozen food prices will stay high for months, supermarket boss says

SHARE
Google Adsense