フェイク・ウィスキー卸会社脱税容疑で国税庁の手

ABC放送の調査でニセ・ブランド発覚、管財人に

 ABC放送の調査でニセ・ブランドのフェイク・ウィスキーが暴露された酒類卸会社は、2019年に入って管財人の手に渡ったが、監査の結果、国税庁(ATO)は、同社の税金滞納額は8,700万ドルにのぼるとして顧客企業などに通知した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ファーンブリュー社は2017年の年商が6,600万ドルに上るとされているが、同社が輸入元とされているブルー・カクタス・テキーラを当局が検査し、「ニセモノ」と判断している。

 2018年にABC放送が独自に調査し、同社がニセ酒類を流していたことを突き止めていた。それから5か月後に同社は管財人の手に渡っている。

 管財人のホール・チャドウィックからは、ウェストパック、NABなどの銀行を含めた50社を超える債権者に2月11日の債権者会議参加が呼びかけられている。

 業界筋は、「そろそろこうなる時期だと思っていた。あの会社を気の毒に思う者はいないだろう」と語っている。

 業界紙は、酒類商人のレックス・ダキノ氏を唯一の役員とする企業で2017年の年商は6,600万ドルにのぼるとしている。さらに、任意管理手続きの5日後にはアルコール・メーカのハンター・ワイン・サービシーズ社(HWS)を買収しているが、HWS社はダキノ氏自身が友人と経営していた企業だった。そのHWS社もワイン・カスクに表示よりも少ない量のワインを詰めて出荷していたことや有害な産廃物を雨水溝に流していたことなどが発覚し、罰金刑は必至だった。

 同社が$35で販売していたブルー・カクタス・テキーラの場合、メキシコ産でなければテキーラを名乗れないが、ラベルのメキシコのメーカーなどもすべて偽造で、バーコードはカナダの水着の企業だった。

 ATOが関係企業に送った書状は、「ファーンブリュー社への未支払い金があるなら、すべて連邦政府に納入するよう」指示している。

 ファーンブリュー社と同じアドレスのダキノ・ブラザーズPty.Ltdは、スコッチ・ウィスキー協会(SWA)から訴えられている。

 また、HWS社はファーンブリュー社にエチルアルコールを供給している企業でハンター地域のマスウェルブルックにある元搾乳工場でアルコールを蒸留しており、香料を混ぜてニセのブランディ、ラム、ジンなどを作る原料になる。HWSは有害な産廃物を工場近くの牧場に撒いており、周辺民家から、「悪臭で窓も開けられない」と苦情が出ていた。
■ソース
ATO closes in on fake alcohol wholesaler Fernbrew after audit found company owe large tax bill

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