ACT警察副長官射殺事件裁判破棄

19年の「無罪」主張、遂に通る

 1989年1月、ACT警察のコリン・ウィンチェスター副長官が自宅前に停めてあった車の中で射殺死体で発見された。公務員のデビッド・イーストマン氏が逮捕され、1995年11月にようやく無期懲役を言い渡された。

 イーストマン氏は裁判当初から無実を主張していたが、以前から短気な傾向があり、母親からAVOを突きつけられたり、殺害威嚇するなどの前歴があり、ライフル銃も所有していることなどから見込み捜査が強かったともいわれていた。しかし、昨年の再審審査で、誤審により、イーストマン氏を釈放すべきとの判断が出され、今回の再審で本式に第一審の破棄が言い渡された。そのため、イーストマン氏は19年ぶりに自由の身となり、8月22日午後、釈放された。今後はACT検察庁が控訴するかどうかが注目されるが、証人も死去しており、証拠物件も廃棄されており、また長年の報道などで「予断と偏見のない」陪審員を選ぶことは非常に困難で、控訴したところで訴訟を継続することは難しいと見られている。

 イーストマン氏の弁護士は、「今更、依頼人が訴訟防御することは困難で公正な裁判にならない」と主張、ACT検察庁は、「証拠がすべてイーストマン氏有罪を示している」と反論している。また、再審理を指揮した元北部準州首席判事のブライアン・マーチン氏は、「イーストマン氏の犯行にはほぼ間違いないが、彼が無実という幾分かの疑いも否定できない」として、最高裁判事3人の合議でイーストマン受刑者に有利な決定を下した。

 イーストマン氏有罪判決は全面的に状況証拠によってのみ有罪判決を受けており、特にイーストマン氏の乗用車から検出された銃火薬残留物と犯行が結びつけられた。しかし、この分析を行った証人が警察と通じており、被告人を有罪に持ち込むように証言と証拠物件が構成されていた可能性が出てきており、残留物もイーストマン氏が所有していた銃砲によるものという可能性が否定できなくなった。(NP)

http://www.canberratimes.com.au/act-news/david-eastman-to-be-released-from-prison-after-conviction-quashed-20140822-10777y.html#ixzz3B5ywVUjG

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