英女性、複葉機で英豪単身飛行

女流飛行士先駆者の偉業を称え

 カナダ在住のイギリス女性、トレーシー・カーティス=テイラーさんは、1940年代の単発複葉機でイギリスからオーストラリアまで20日間をかけて単独飛行を成し遂げ、ダーウィンの空港に到着した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 1930年5月、女性飛行家の先駆者、エイミー・ジョンソンが単発複葉機、デハビランドDH-60ジプシー・モスを操縦し、イギリスからダーウィンまで18,000kmを19日をかけて飛行している。

 カーティス=テイラーさんの乗った1942年製ボーイング・スティアマンもジプシー・モス同様、コックピットには風防も暖房もなく、雨風が直接操縦士に吹きつける。そのため、常時500mほどの低空を選んでいる。オーストラリアの海岸線が見えた時の気持ちは、カーティス=テイラーさんは、「有頂天、安堵感」と語っている。

 カーティス=テイラーさんとスティアマンは、ヨーロッパで地中海を越えてヨルダンに飛び、アラビア半島の砂漠を越え、オマーン湾からパキスタンに飛び、インド、ビルマ、タイ、マレーシア、インドネシアへと、そこからチモール海を渡って1月1日にダーウィンに到着した。その距離はジョンソンの飛行距離を上回る2万km超だった。

 ダーウィン空港での記者会見で、「エイミー・ジョンソンはその偉業で20世紀の偶像になった。今回の飛行は彼女に捧げるものだ。先駆者の業績を祝い、現代の女性が航空界で成し遂げている業績を祝うものだ」と語っている。

 ジョンソンの時代にはほとんど何一つ頼るもののない飛行だったが、現代では衛星ナビゲーション・システムで助けられている、とはいえ、むき出しのコックピットは風と震動とエンジンの騒音がひどく、また、飛行以上に神経を使うのが離着陸で、カーティス=テイラーさんは、疲れ切っていると語っている。この20日間の飛行中継地の学校を訪問し、女生徒達に自分の夢を追求することを訴えた。

 スティアマンは、アメリカまで船荷で送られ、アメリカ大陸を横断飛行し、2016年に世界一周飛行を成就する予定になっている。
■ソース
Adventurer Tracey Curtis-Taylor’s England-to-Australia solo flight a homage to aviation pioneer Amy Johnson

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