スカイマスター人工衛星が4月より稼働

農村・過疎地にインターネット・サービス

 2015年10月に打ち上げられたNBN社のスカイ・マスター人工衛星が2016年4月から稼働開始予定になっており、オーストラリア全土の農村・過疎地などコスト的にケーブル敷設の難しい地域の20万人以上が衛星中継による無線インターネット・サービスを受けることになる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 学校でも事業所でもインターネット通信が必要不可欠になっているが、農村部・過疎地では学校のアサインメントをまとめるにもインターネット通信速度が遅く、しかもダウンロード途中で途切れるなどの不調が多い上にデータ通信量制限などがある。また、事業所もWifiや携帯電話のデータ割当などを使ってやりくりしている。しかし、山の陰になったり、交換機の容量が不足しているなどでインターネットにつながらないということも多い。一方で通信料がかさむということが言われている。

 政府事業として全国ブロードバンド・ネットワーク敷設を主体とするNBN社ではごく一部の過疎地を衛星通信でカバーする計画を進めてきた。4月からスカイ・マスターが稼働を始めると、NBN社と契約するインターネット・サービス・プロバイダーが最高月150GBまでのパッケージで個別利用者と契約することになる。ジョセフ・デニス政府渉外部マネージャは、「衛星は、電話交換機から遠いところに住んでいる人々にも、高速、高信頼性だけでなく、これまでよりはるかに大きな通信量割当契約を可能にする。住んでいる地域にかかわらずADSL2より速い25Mbpsが可能になる。また、よほど深い谷間か洞穴に住んでいない限り、人工衛星がカバーしている地域ではインターネット・アクセスが可能になる」と語っている。

 しかし、郡部のインターネット・アクセスの改善を要求するBetter Internet for Rural, Regional and Remote Australians (BIRRR)は、通信衛星を歓迎しながらも、「ピーク・データで75GB。住んでいる地域を考えれば無制限を要求するのは無理としても、この数字は将来的には必ず枯渇する」と語っている。
■ソース
Sky Muster satellite offers hope for regional and rural internet users

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