バリ、イヌを撲殺・毒殺し、ソテー肉を露店で販売

ABC放送「7.30」が現場ビデオを報道

 インドネシアのバリ島はオーストラリア人旅行者にも人気の高い観光地だが、ABC放送の時事番組「7.30」は、そのバリ島で島民業者が、イヌを撲殺、毒殺、射殺などの手段で残酷に屠殺し、肉をソテーなどの炒め物にして露店で販売、事情を知らないオーストラリア人旅行者もこれを食べていることを報道した。

 年間100万人以上のオーストラリア人が訪れる海岸の観光地からそれほど遠くないところで屠殺が行われており、青酸を仕込んだ魚の頭を与えて殺し、その肉を客に食べさせることもしており、専門家は、「人間に危険な行為」と語っている。また、街頭でライフル銃を使って野犬を射殺、やはり肉を販売している。

 動物の権利運動家、アニマル・オーストラリアのリン・ホワイトさんは、「バリでは、犬肉を食べることそのものは違法ではないが、残酷な手段で殺したり、毒の入った肉を提供することは違法だ」と語っている。

 バリ島南部セミニャクのビーチでもレストランでも犬肉が人間の食用に供せられており、オーストラリア人旅行者は気づいていないと報じている。

 また、番組ではアニマル・オーストラリアからバリの犬肉ビジネスに潜入した人物が「ルーク」の仮名で登場しており、イヌを盗み、狩り、毒殺その他の殺害を手がける犯罪集団を取材している。

 青酸で殺害した子犬の肉を焼いて販売することについて、ロイヤル・プリンス・アルフレッド病院の毒物専門家、アンドリュー・ドーソン医師は、「青酸は加熱で破壊されないため、イヌの全身に広がる。その肉を食べてどれだけ体内に取り込むかで中毒するかどうかが決まる。たいがい、吐き気、下痢、筋肉の痛み、息切れなどの症状が出るだけだろうが、頻繁に食べ続けていると内臓や神経を破壊することになる。また、胃袋や心臓を食べればかなり高濃度の青酸を胃に取り込むことになり、致命的にもなりかねない」と警告している。

 また、バリ島にはイヌから人間に感染する致命的な病気の恐水病もあり、その蔓延地域で捕獲されたイヌが他の地域に持ち込まれることも起きている。恐水病にかかったイヌにかまれると人間も発病する。バリでは2015年以来20人が恐水病で死亡している。

 アニマル・オーストラリアでは、バリの動物虐待防止活動家や政府と協力して残酷な行為をなくすために活動している。
■ソース
Evidence shows dogs in Bali are being brutally killed and the meat sold to unsuspecting tourists

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