平飼い鶏卵、全国統一規格に合意

各州でまちまちの基準、消費者に不評

 ケージ飼育養鶏に対して、鶏舎内で放し飼いしたり、あるいは自由に屋外で放し飼いする養鶏があり、Free-range (平飼い)と呼ばれる。しかし、商品鶏卵に「Free-range」と名乗るためには一羽あたりの平飼い面積が決められているが、この面積が州によって異なるなど、消費者から見れば誇大表示と考えられる結果になる。

 6月13日、QLD州ケアンズで開かれていた会議で、「Free-range eggs」とパッケージに記載できる規格を全国統一する考えに州、準州の政府が合意したことが報道されている。現在、強制力を持った全国統一規格がないため、NSW州政府の公正取引委員会が全州、準州政府に統一規格設立を働きかけていたもの。

 現在、明文化された「free-range」規定を実施しているのはACTとQLD州だけで、ACTでは、1ヘクタールあたり1,500羽以下でなければ「free-range」と表示できないが、QLD州は最近になって1ヘクタールあたりの飼育羽数を1,500羽から10,000羽に引き上げている。これは1羽あたり1平方メートルになる。

 NSW州公正取引委員会のロッド・ストウ委員長が、虚偽表示、紛らわしい表示が多く、消費者から統一規格を要求する声が高まっているとして、全国統一規格設立を呼びかけていた。ストウ委員長は、「この問題でさらに規格をまとめる作業など消費者保護のために主導的役割を果たしたい。2015年初めの次回会議時には大臣に報告書を提出できると思う」と語っており、消費者保護団体チョイスのマット・レビー・キャンペーン部長は、「鶏卵業界でも、現在free-rangeの表示は自主規制による定義とかけ離れていることを認めている。現在、消費者はケージ飼いの倍もするニセ平飼い鶏卵を買わされている」と語っており、全国統一規格に向けた動きを歓迎している。(NP)

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