ALDI、ダールの著書引っ込める

顧客、ドイツ系スーパー・ボイコット宣言

 8月29日、ドイツ系スーパー・マーケット・チェーンのALDIが世界的に人気のある児童書作家ロアルド・ダールの著書を、文中に出てくる言葉を理由に商品棚から撤去した。ALDIのこの措置に対して顧客が同スーパー・マーケット・チェーンのボイコットを宣言、他の消費者にも同調を呼びかけている。

 問題の図書は「Revolting Rhymes」で、ALDIでは、他の顧客から、同書の文中で、王子がシンデレラに向かって、”Who is this dirty slut? Off with her nut.(この薄汚いふしだらな女は誰だ。追い出せ)”という場面があるとして苦情が来たため、商品棚から回収したことを明らかにしている。また、同社では、「顧客の苦情に対しては常に真摯に受け止めている。問題の図書は何人かの顧客から苦情があったため、「Special Buys」の棚から撤去した。ロアルド・ダール・ピクチャー・ブックス・シリーズは2014年8月27日から売り出しており、シリーズの他の本は今も1冊$4.99で販売している」と声明を発表している。

 しかし、顧客の中には図書撤去に対してソーシャル・メディアで呼びかけ、撤去された図書を商品棚に戻すか、さもなければ同社のフェースブック・ページでALDIチェーンのボイコットを呼びかけるとしている。

 メルボルン大学のケイ・マーグレッツ教授は、「優れた作家が作品に卑猥とされる言葉を使うことはざらにある。シェークスピアも卑猥とされる言葉を使っている。ダールのこの図書はおとぎ話のパロディであり、喜劇としておもしろおかしい言葉を使わせている。1冊の本の中でたった一つの言葉だが、これは文学だ。豊かな文学の世界だ。ALDIの措置は不適切な検閲行為にあたると思う」と分析している。しかし、言語学者のローリー・サセックス氏は、「slutという言葉は1402年頃から使われており、2つの意味がある。1つは不潔で身だしなみのできていない女、もう1つは非道徳な女だ。この言葉はどちらの意味でも軽蔑語であり、どれほどひどい言葉かということに気づかなければならない」と語り、軽々しくこの図書を支持すべきではないとしている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-29/shoppers-urge-boycott-of-aldi-for-pulling-roald-dahl-book/5706696

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