ニューカッスルの北で炭層ガス開発

地元民、二つに割れて賛否両論

 NSW州では5年ぶりに行われる新規炭層ガス(CSG)開発プロジェクトが、ニューカッスル市の北の内陸部に横たわる肥沃な農業地帯、グロスター・バレーでAGL社の手によって行われることになっている。このプロジェクト開始が迫っており、開発現場周辺にはCSGプロジェクト反対の抗議グループが集まってくると予想されている。

 AGL社のウォーカイボリー・パイロット・プロジェクトの4つの試掘井戸に反対するグループはすでにグロスターの町に集まってきており、プロジェクト立地に隣接する農地には1,200人を超える抗議グループのキャンプ許可申請が出されており、グロスター・シャイア議会が申請を審理することになっている。

 プロジェクトの28日間の告示期間が28日に終了し、9月の議会ではプロジェクト開始が認められる公算が強い。また、1,200人を超える抗議行動のキャンプについても影響は大きいが法律に従っている以上はこれを認める他ない。議会が認めなければ抗議グループは土地環境裁判所に持ち込むだろうし、そうなれば裁判所で認められることになる」と発表している。

 グロスター・シャイアの人口は5,000人程度で、最終的に330箇所のガス井になるCSG開発をめぐって住民が真っ二つに割れている。開発反対キャンペーンを進めている住民と、地元の経済発展を期待し、開発を支持する住民が対立している。元シャイア長のジュリー・ライフォード氏は、「グロスター・グラウンドスェル」と名付けたCSG開発反対グループを率いており、「グロスターがNSW州のCSG闘争の焦点になっている。ここで330箇所のガス井がつくられてしまえばもうNSW州全体がCSG産業の手中に落ちる」と語っている。

 しかし、「アドバンス・グロスター」と名付けられた住民グループは、AGLのガス開発やそれに伴う雇用、経済発展などを積極的に支持している。ガス開発支持者のロッド・ウィリアムズ氏は、「支持派は何代も地元で農業を続けてきた住民だが、反対派はよそ者か新来の住民だ。つまるところ、地域の若者にはあらゆるチャンスを与えなければならないのではないか。ライフスタイルでここに住み着くのは結構だが、彼らのためにすべての住民が人質になるというのはどうかと思う」と語っている。

 開発企業側は、4本の試掘井でフラッキングが始まるまでに8か月かかる。最初にガスと水を送り込み、データを集める。しかし、最終的にはNSW州のガス需要の20%をまかなうことができ、ガス価格を押し下げることになる。しかし、当面は反対派を警戒し、開発現場の警備を増強すると発表している。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-30/gloucester-valley-prepares-for-coal-seam-gas-blockade/5705776

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る