飲酒運転より問題悪化薬物酩酊運転

検挙者激増、死亡事故の最大原因に

 道路交通安全問題機関の調査で、向精神薬で酩酊した状態での運転で検挙されるドライバーの率が飲酒運転検挙率を上回り、交通死亡事故の過失運転者の30%が事故当時に違法薬物を服用していたことが明らかにされている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 NSW州交通安全センターのマーガレット・プレンダーガスト氏は、「2013年には交通死亡事故の16%が自動車運転者またはオートバイ・ライダーが違法薬物を服用していた」と述べている。また、2014年のVIC州では、56,000人の運転者が薬物検査を受け、16人に1人が薬物を検出されたが、アルコール検査では267人に1人が血中アルコール濃度を検出されている。プレンダーガスト氏は、「当局は薬物酩酊運転を憂慮している。大麻服用で事故率は1.3%に上がり、アンフェタミンでは6倍、エクスタシーで1.6倍という数字が出ている」と述べている。

 VIC州は2004年に世界に先駆けてランダム薬物検査を実施するようになったが、現在は国内全州・準州が運転者、ライダーの薬物検査を強化している。またQLD工科大学の事故調査交通安全センターのジェレミー・デイビー教授は、「薬物酩酊中の行為として自動車運転はおそらくもっとも危険な行為。自動車運転は非常に複雑で常に瞬時の決断を要求され、眼と手の運動神経が要求され、先々を予想しなければならない。しかも薬物は安全運転に必要な様々な能力を損ねる。アンフェタミンなどの覚醒剤では脳の働きが活発になるが、実際には脳が混乱を起こし、周囲の状況を読み取っても混乱して判断がつかなくなる。一方、大麻のような物質は反応を遅らせ、判断を鈍らせる」と述べている。

 ランダム薬物検査の回数は増えているが、この検査は血中アルコール検査よりも複雑でコストも大きいという問題がある。デイビー教授は、「アルコール検査は口にくわえるマウスピースの1セント程度のコストだが、薬物検査の器具は少なくとも$50はかかる。そこが難しいところだ」と述べている。
■ソース
Drug-drivers now more prominent than drink-drivers, with 30pc of fatal road accidents involving drugs, research says

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