警察官、CSG反対活動家にスプレー

無抵抗運動に異例の強硬手段

 NSW州北西部ピリガのサントス社炭層ガス(CSG)開発現場で、CSG開発反対派排除の警察官が活動家の顔に至近距離からカプシカム・スプレーを吹き付けたことが報道されている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 カプシカム・スプレーを受けたのはSA州在住のケリ・トンキンさん(47)で、「2月1日の抗議行動の際に警察官に帽子とめがねをはぎ取られ、その上で眼、口などに向けてわずか1インチほどの距離からカプシカム・スプレーを噴射された。眼がひどく痛んだ。また、顔を引っかかれ、さらに腕と肩をねじられたが、その警察官は後で『電撃銃で射たれなかっただけ幸運だ』と言っていた」と証言している。

 さらに、「事件当時、私はもう一人の女性と身体を機械に縛り付けており、動ける状態ではなかった。カプシカム・スプレーを吹きかける必要はなかった。まったく平和な抗議行動で罵声一つ挙げなかった」と語っている。

 トンキンさんはナラブライ警察署に連行され、救急隊員の手当を受けた。その上で、一緒に身体を機械に縛り付けていたシド・フェンウィックさん(46)とともに不法侵入と公務執行妨害で起訴された。

 警察メディアは、バーワン地域管区の警察官が、「女性2人が警察官の指示に従うことを拒否した後、『オレオレジン・カプシカム(トウガラシ含油樹脂)』スプレーを使用した」ことを認めている。しかし、なぜカプシカム・スプレーを使ったのか、また、NSW州で環境問題抗議行動に対してカプシカム・スプレーを使った前例についても回答を拒んでいる。

 また、サントス社は、「安全、平和で合法的な抗議の権利を尊重するが、今回の抗議行動はフェンスを張った建築現場への違法な立入を繰り返していた。当社の社員、請負業者、一般社会の安全が最優先する」と発表している。

 事件直前まで2人の女性と居たウィルダネス・ソサエティのスポークスウーマンは、「警察の行為は甚だしいエスカレーション。地域住民の反対の意思が強まることも考えられる」と語っている。
■ソース
Police in ‘rare’ use of pepper spray in anti-Santos CSG fight, protesters say

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